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会議番号:3364 開催期間 2015年10月09日- 10月16日
貴重なご意見ありがとうございます。また、新たに多くの方に投票いただき感謝いたします。特別支援教育を巡る問題点・課題が皆さんのご意見にまとめられています。 当事者や家族が特別支援教育に移籍することを拒否することは少なくありません。教師から見ればネグレクトですが、支援教育が個別のニーズに適応できていない現状もしばしばあります。拙著の事例でも述べさせていただいていますし、“赤鼻のトナカイ”さんが書かれているように、「子どもの発達段階や支援ニーズを十分把握できていない」ことがあります。“真打ち”さんが書かれているように、「配慮と差別」の問題も存在し、支援を受ける側が被差別意識を持つこともあります。 “marco302”さんの投稿にもありますが、家族がそれを拒否していることもあります。両親よりも祖父母などの身内が受け入れない場合もあります。家族の中で意見の衝突もあります。一般にも「不当な扱いをされる」というイメージがありますので、まだまだ特別支援教育の理解は進んでいないようです。個別なコメントになりますが、甥っ子さんには、発達障害特有の「感覚過敏」や「こだわり」が存在することが考えられ、その場合は練習を強要することは不適切行為と言えます。 障害者の権利条約の中では、「障害のある人を包容する教育制度」および「合理的配慮」の促進がうたわれています。「合理的配慮」とは、「障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。」と定義されています。 「均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」についての考慮事項として(例えば、児童生徒一人一人の障害の状態及び教育的ニーズ、学校の状況、地域の状況、体制面、財政面等)、が記載されていますが、「均衡を失したまたは過度の負担」の受け取り方が、教育を施す側と受ける側で大きく異なるのが現状だと思います。 通常クラスにおいても多少の負担(すなわち当該児童生徒への配慮)があってもよいでしょうし、逆に当該児童生徒に合わせたさまざまな要求を家族が提案したら「均衡を失した又は過度の負担」ということになるでしょう。今後各地のケース集めて分析し、その概念だけでなく実際的な対策について、提案がなされると思います。 さて、次回は最終日となります。教育虐待・教育ネグレクトは子どもだけの問題ではなく、高等教育(大学・大学院・各種専門学校)や社会、就労の現場においても、それを強く示唆するケースはあります。「『教育虐待・教育ネグレクト』について考えたことありますか?」というテーマにYES、NOで答えていただき、高等教育や社会、就労の現場で皆さんの体験されたケースやご意見をお寄せください。お待ちしています。★古荘議長の過去の円卓会議より・残酷な映像で、精神が不安定になったことありますか?・自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?・少子化が及ぼす子どもへの影響、考えたことありますか?★古荘議長の新刊『教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題』
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