働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3368 開催期間 2015年11月06日- 11月13日
「マタハラをなくすためのこれからのあり方」について、たくさんの貴重なご意見、ありがとうございます。ちょうど昨日(11/12)、厚労省がマタハラ調査の速報値を出し、マタハラ防止を企業に義務付ける方向となりましたね。 いまいくんさんのおっしゃる「何を以ってマタハラというのかのガイドライン」は、マタハラ防止を企業に義務付ける際に法的定義付けをするので、これからとなります。 Jerrybさんの「日頃のコミュニケーション」はとても大切ですね。ハラスメントを解決するには、双方向のコミュニケーションをしっかりと取ることが一番です。つわりが酷かった女性に担当業務の変更を言い渡したとき、それが「一時的なもの」という説明はされたのでしょうか? 体調が良くなれば、もしくは出産して無事育休復帰した際には、「元の仕事に戻すこと(原職復帰)」を約束してあげましたか? もしかしたら女性側は、永遠に担当業務から外されてしまう=キャリアリセットさせられてしまうと思い、抗議したのかもしれませんね。 コミュニケーションが不十分だとお互いの「行き違い」が出てしまいます。確かに対応する側は大変かもしれませんが、ここが〝マネジメント力の腕の見せ所〟です。女性の妊娠の症状は人それぞれ。また女性のキャリアの中でいつ妊娠するかも人それぞれです。是非〝オーダーメイドの対応〟をしてあげて欲しいです。 Mayupyonさんの言うように「教育」も大切ですね。実は、日本人は妊娠に関する知識が国際的に低く18ヶ国中17位(イギリス大学の調査)というデータがあります。妊娠がコントロール出来るものと勘違いしていたり、妊娠出来る時期にはタイムリミットがあることさえ分かっていないこともあります。こういった基本的知識を子どもの頃から男女問わず身に付けてもらいたいですね。 おれんじ78さんのいう「妊娠以外にも病気、介護などいろいろなライフイベントがあり、制限があることを前提として組織を組む」というのは、「妊娠=異なる働き方=迷惑としない」という2日目の議論に繋がりますね。ここは、マタハラ問題の解決をきっかけに〝すべての労働者の働き方の見直し〟をして欲しいという、マタハラ対策ネットの願いにもなります。 aindgblueさんのフォローする周りへの視点もとても重要だと思います。「逆マタハラ」という言葉があるように、フォローする上司や同僚の方がそのしわ寄せで被害を受けているという実態もあります。私はここを見落としている限り、マタハラの問題は解決しないと思っています。フォローする上司・同僚への評価制度の見直し、対価の見直し、そして今は結婚・妊娠を望まない方も多くいるので、そのような方々でも長期休暇が取れる制度の導入などをしていく必要があると思います。 そしてフォローする周囲の労働環境を見直すことが、〝マタハラ問題をきっかけにすべての労働者の労働環境の見直し〟へと繋がっていくと思いますし、〝日本の働き方改革〟を起こしていくことにも繋がっていくと思います。 1週間にわたり、会議にご参加くださり、誠にありがとうございました。 皆さんの意見を聞いて、私もとても勉強になりました。 1日でも早くこの問題が解決するよう、マタハラ問題をご自身の働き方の問題と捉え、これからもみなさん一緒になってこの問題に向き合って行きましょう。
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.