イー・ウーマン（ewoman）

時代を考えると「空爆」（marco302・海外・その他・44）

やはり先進国としては「空爆」の選択を取らざるを得ず、私もそれを望むでしょう。民主化が進んだ先進国としては、自国の犠牲を少なく打撃を与えられ、さらに自国の先端技術を見せつけることができる「空」からの攻撃を選択するのが最善。話し合いで解決する相手でもなく、多くのシリア国民が犠牲になることを承知で自国の国民を守ることが優先されて当然と思います。それが「国」であり、フランスも言っていますが「テロ」ではなく「戦争」なのではないでしょうか。

空爆参加は望まない（DiamondBar・東京都・46）

日本国内の保安体制の強化や出入国者の監視強化などを望みますが、自衛隊が空爆などに参加することは望みません。ISISを空爆することが日本でのテロの危険を減らす可能性があるかもしれませんが、報復が報復を呼ぶ事態になり、いつまでも続きそうです。周辺国の難民支援や経済支援など別の形で貢献できないかと考えます。

難しい問題ですが（mayupyon・東京都・44）

もし東京でテロが起きて身内が犠牲になったら……と想定して考え込みました。何よりもまず「犯人の身柄確保・逮捕」と「次なるテロを防ぐ対策強化」をしなければならないと思います。ただ、報復については、パリのテロで妻を亡くしたジャーナリストの「君たちに憎しみという贈り物はあげない」というメッセージのように、私もNOと言いたいです。アメリカはテロリストとは交渉しないと言っていますが、報復でなく交渉という考え方はないのでしょうか。

戦争法案を捨てる（cheetan・千葉県・46）

ワシントンが次の標的と名指しされている今、同盟国であり集団的自衛権の容認された日本が攻撃されない保証はない。議長の仮説は想定内であるが、日本のテロ対策は甚だ心もとない。私は、戦争法案をすぐにも白紙に戻し、日本の本土か日本人が攻撃されない限り自衛隊は出動しないことを宣言して、難民に広く門戸を開いてほしいと考えている。

テロと戦うということを考える（blueberry53・大阪府・59）

日本でテロが起きた際に懸念されるのは、世論や野党、マスコミが、いたずらに政府を批判する方向へ動くこと、また、空爆している国々との関係を凍結するなど平和と対話の声を上げるだけで国際社会から離れる内向きの国になってしまうことです。テロが起きた際に政府が「テロに立ち向かう自由と民主主義を守る姿勢」をどのように適切に国民に理解させるかが一番大切だと思います。また、国民も「テロと戦うこと」について考える機会を持つことが大切だと思います。

国内では警察が対処か（まうやん・東京都・44）

日本への爆弾テロ、考えられないわけではありませんよね。日本の場合どこまで公にするかはわかりませんが、少なくともフランスと同様国内では銃撃戦もあり得ると考えます。その場合メインは防衛省でなく警察の活躍となりそうですね。また自爆しなかったテロリストは国外に出る前に捕まえる、これも日本ならではの大きな役割でしょうか。だからと言って直接ISISなどに攻撃をしかけるという事はしないでしょう。それは認められていないと認識していますが違うでしょうか。

彼らの望まない社会（violet-m・神奈川県・44）

日本政府には空爆強化に賛成して欲しくありません。さらに、報復賛成、空爆反対の国内の言葉の争いが、最小限になるような説得力のある説明を求めます。分断こそ、テロリストの狙いです。私が空爆に反対なのは、もうひとりのマララさんや、国境なき医師団への誤爆の問題があるからです。「正義の報復」の行為の先に、弱者の犠牲があるなど間違っています。さらに「弱者の犠牲」はテロリストのパワーになってしまうと思います。

対話を望みます（にしひがし・茨城県・44）

日本の立場から、対話を望みます。欧米とは異なる立場で、日本はどうこの問題に対処し、解決策のために働きがけていけばいいのか、これをIS側と話合っていきたい。

まさに「Iｆ」ですね。（ユズコ・東京都・62）

私には、イスラムの親友がいます。友人は、命が危うくなるほど心労を抱えています。今、議長が投げかける出来事を想定してでも、日本の立場を考えなくてはならない時なのかもしれません。相手を変えることはできません。しかし相手に煽られたり、流されたりせず、自分はどう考え、どう行動するのか。たとえリスクがあるとしても。正念場という言葉が頭をかすめます。「ならぬものはならぬものです」という私の故郷、会津の什の掟を相手にも自分にも当てはめつつ、冷静に考えようと思います。

日本でもしISISがテロを起こしたら、どうしますか？　と皆さんにお尋ねしました。そしてやはり「対話を」と考える方が多いように見受けられます。
 
さて、自分たちの国で実際に起きた事件についてもう一度考えてみましょう。オウム真理教の地下鉄サリン事件です。あれは戦後日本で最悪のテロ事件でした。そこでわれわれは彼らの言い分を聞こうとしたでしょうか。少なくとも、私は「カルト教団」の犯罪としか考えておりませんでした。
 
ではなぜ、オウムは犯罪で、ISISは「交渉相手」なのでしょう。地下鉄サリン事件に関わった犯人をつかまえて裁判にかけるなら、ISISも捕まえて裁判にかけるのが筋では？
それができない（国内にいる犯人だけでなく実際の司令部は国外にある）のなら、外国に出かけていって攻撃するという手段もありうるのではないでしょうか。たしかに報復が報復を呼ぶかもしれませんが、少なくとも私は、オウムの時にはそんなことを考えてはいませんでした。
 
オウムのテロは犯罪で、ISISのテロは（同じ日本国内で起きても）犯罪ではないと言えるのでしょうか。それとも私たちがダブルスタンダードなのでしょうか。もしISISが日本でテロを起こして、日本政府がISISに対して「対話」を呼びかけたら、日本国民はそのときどう思うでしょう。それこそ「弱腰」として非難の的になるでしょう。
 
さて皆さんに伺います。「テロ」と「犯罪」とはどう区別しますか。犯罪者を逮捕して裁判にかけ、法律に基づいて処罰するのは「国家による報復」ですか。テロが国境をまたいでいる場合、実行犯の後ろにいる首謀者まで迫るにはどうしたらいいですか？




★藤田議長の過去の円卓会議より
・自民党総裁選が無投票、これでいいですか？
・ウクライナ問題、気にしていますか？
・集団的自衛権行使容認、あなたは賛成ですか？

• 2015.12.02
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹