イー・ウーマン（ewoman）

多角的に日本をみてみる（ゆみ子・愛知県・34）

BBCニュースをみています｡無料で拝読できるのに情報量は多く、分野も多義にわたっているためです｡BBCではかなり早くからジカ熱の報道があり、今日本のテレビではあまり見かけなくなったISISやエボラ出血熱の報道もあります｡世界の出来事が日本のテレビで報道されるときに、ある程度取捨選択が行われていると感じます｡自ら海外メディアに触れ、情報をとりに行くことで、バイアスのかからない世界の現状を知ることができます｡もう1歩情報に貪欲になることが必要だと考えました｡

海外メディアの方が主かも（abovo・北海道・51）

仕事柄、海外のニュースをチェックする方が多いです。ツイッター、FBも主な報道機関をフォローしており、CSでBBCを見ています。今はアプリでも情報をニュースできるのでありがたいですね。アルジャジーラは日本で放送がなくてもアプリで24時間見たり聞いたりできるので助かります。また日本についての報道も国内と全く違うことを知ることができるので、海外報道のウォッチは欠かせません。

I am checking（shachik・海外・その他・51）

在カナダです。カナダのニュースはもちろんのこと、CNN,BBC,ABCチャンネルを日々チェック。現在、米国大統領選のディベートが繰り返されていて、チャンネルにより意見が異なるのも興味深いところ。カナダ原住民に的を絞ったTVニュースチャンネルは、視点が全く違うのでとても面白いです。新聞サイトはカナダ、ローカル誌のほかにNY timesをチェックしています。ところで「ウォッチする」という日本語は普通なのでしょうか?

英語イコール世界の意見ではない（リンダ山本・海外・その他・55）

ドイツ在住で、ドイツ語のニュースをチェックする他は、朝日新聞等のニュースもチェックしています。あと、BBCやCNNのニュースも、時々ですが見ます。こちらに長く住んで思うのは、英米の発信する英語のニュースの対象や論調は、日本とはもちろん、ドイツともかなり違うこと。日本でいると英語のニュースが国際的な意見と思いがちなのでは、と推測しますが、それでは危ないと思います。

朝のBSニュース（banana5・神奈川県・38）

夫の習慣で毎朝NHKのBS海外ニュースをつけ、それを横目に朝の支度や子どもの世話をしています。トピックを拾うくらいしかできませんが参考になります。そもそも日本の新聞もなかなか読めておらず、新聞、雑誌、本を読むために小さいタブレットを購入しようと考えています。スマホは便利ですが、画面が小さすぎる為、仕事や子育ての超隙間時間で情報を取れるようにしたいと思っています。

双方の見方を比べる（DiamondBar・東京都・47）

常時何かをウォッチしているというよりは、気になる事件があった時に現地の新聞やニュースサイトを見ています。たとえば台湾の鴻海によるSHARPの買収。日本では技術流出を懸念する報道が多かったですが、台湾では韓国勢に勝つためには台湾と日本で組むのがいいという前向きな報道もありました。グローバルな視点という点では台湾側に分があるように思いました。双方の見方を比べることで、見えなかったことが見えてくるように思います。

海外在住なのに。（marco302・海外・その他・44）

海外在住ですが、最近はインターネット放送やケーブルテレビで日本語放送が容易にみられるようになり、めっきり海外メディアのニュースをチェックすることが少なくなりました。日本語を求めなければ、耳に入ってくるのはベトナム語と英語なので大変もったいないことをしています。ただ、日本に長く住んでいないと、日本の情勢が気になるのも止められません。

時間がありません…（ayaPa・神奈川県・40）

日経新聞の夕刊と朝刊を毎朝読みますが、1時間かかります。かなり速く、ななめ読みで、頭に入っているかと言われると、印象に残っている、という程度。本当はじっくり読みたいのですが、これ以上、新聞を読んでいる時間が取れないのが悩みです。ましてや海外の新聞だともっと時間かかります。ジャーナリストの方は、一日に何紙も読んでらっしゃることがありますが、どういう読み方をされているのか、どれくらい時間をかけているのか、伺いたいです。

恥ずかしながら（しろえちゃん・宮城県・44）

日本国内の事で一杯一杯な状態、たまにタイミング良くBSで流れていると、その時は食い入るように観たりしますが。あまり良い事では無いと思いつつ、という実情です。

リンダ山本さんの投稿がとても面白いと思いました。「英米ニュース≠国際ニュース」というのは大事な視点だと考えます。不幸なことに私も英語ぐらいしか情報収集能力がないので、英米のメディアに偏りがちです。英米とひとくちに言えないほど、両者のメディアは違うし、それに中国やロシア、ドイツなどなど、あらゆる国に英字メディアはあります（日本でもジャパンタイムスなど何紙かありますよね）。そういうところでいろいろチェックできると思います。
 
正しいニュースメディアは何かということより、やはりDiamondBarさんが言われるように、いろいろメディアを見比べてみるということが最も重要かと思います。メディアというものは「客観的な報道をしてくれるわけではない」からです。個々のリポーターは（一部の例外を除いて）客観的であろうとするのですが、そもそもそこに主観が入り込むのは避けられません。したがって、主観的なものだと考えて、読者や視聴者が自分で自分なりの判断をしなければならないのだと思います。
 
「複眼思考」と言ってもいいかと思いますが、複眼であるからこそ物事が立体的に見えるという部分もあります。その意味でも、日本のメディアだけを見比べるより、海外メディアも含めて見比べるほうがはるかに皆さんの視野や視点が多様性を増すことになるかもしれません。
 
結局、私たちは自分が興味のあることがらであっても、あらゆる事を自分の目でフォローすることはできません。というより、それはほとんどありえないのです。そこをメディアが補ってくれるわけですが（SNSもありますが、信じられる情報なのかどうかの判断が難しいのが実情です）、そのメディアを鵜呑みにすることはできないでしょう。こう書くと逆に「マスゴミは信じられない」という人もいますが、それは逆の意味でまたおかしな議論でもあります。すべてがウソと言い切れるはずはないのですから。
 
さて皆さんにお尋ねします。日本のメディアと外国のメディアでこんなに見方が違うという実例を教えてください。もちろん尖閣諸島をめぐる問題で、日中のメディアが全然違うのは理解できるとしても、ほかにこういう見方が参考になったとか、外国誌の特派員が頓珍漢なことを書いていて笑えたとか、何か気になることがあったら是非教えてください。
ふだんは海外ニュースに触れていないというNOの方も、これまでに見聞きした実例があればぜひ教えてください。


★藤田議長の過去の円卓会議より
・18歳選挙権。期待していることありますか？
・ISテロ、空爆強化で抑えられますか？
・自民党総裁選が無投票、これでいいですか？

• 2016.02.29
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹