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会議番号:3384 開催期間 2016年03月18日- 03月25日
多くのご意見をありがとうございます。さながら臨床の現場でお聞きするような具体的で切実な体験をお寄せいただきました。このテーマに関するみなさんの関心の高さを実感しています。ご意見をお寄せいただいた方の中には、このような相談をしても、納得できる話がなかったのではないかと拝察いたしました。 それぞれの方々にコメントを差しあげたいのですが、いただいた文面だけでは正確さにかけ誤解が生じることもあります。本日は「子どもが登校できない」状況が、病的なのかどうかということについて、普遍化してお話させていただきますが、ご了承ください。 私は、その判断のポイントとして、①本人がどの程度の苦痛を感じているか、②日常生活にどのくらい影響をおよぼしているか、③どのくらいの期間続いているのか、④明らかな誘因があるのか、⑤身体症状の合併が明らかであるのか、などを総合的に考えています。 例えば、「学校に全くいけない状態が数週間続いている」、「人前で恥ずかしい思いをしたなど誘因となる原因がないのに、学校に行く時間になると体の調子が悪くなる」ということであれば、病的(何らかの支援を要する状況)と考えて、医療機関に相談していただくことをお勧めします。 「分離不安障害」という小学校低学年のころに見られる精神疾患があります。通学の時間になると、漠然とした不安が強くなり、養育者と離れることが困難で、心身の不調をきたす状態のことです。アメリカの調査ではその割合は約5%程度とされ、実は珍しくないのですが、大部分が医療機関を受診していません。通園渋りや低学年の不登校の要因ともなります。ここでいう「障害」とは診断名=個性の範囲を超えた「病的な不安」、とお考えください。 医療機関に相談するかどうかは、その程度だけでなく、その持続期間(経過とともに改善するか)、が重要です。数字で示すことは難しいのですが、1年以上経過を見ても改善しない子どもが3分の1くらいはいるように思います。身体の不調を抱えながらの通学や、行けたり行けなかったりを繰り返すような状態であれば「個性の範囲」「自立を見守る」とみなすよりは、「何らかの対策が必要」と考えていただいたようがよいでしょう。 さて、すでにいくつかの投稿をいただいておりますが、本日は、学校に限定せず会社や会合に行くことについて考えてみましょう。まず、これらのことを負担に感じることが、「病気か個人の問題か迷うことはあるか」についてYes/Noでお答えいただき、それから、ご自身の体験や意見を投稿してください。 本日もよろしくお願いいたします。★古荘議長の過去の円卓会議より・「教育虐待・教育ネグレクト」について考えたことありますか?・自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?・新学期。子どもの心の変化をケアできますか?
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