働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3384 開催期間 2016年03月18日- 03月25日
本日もたくさんの投稿をいただきました。子どもだけの問題ではなく成人、そして管理職の立場でも、あるいは職員の健康管理の立場でも、ご意見もいただきました。さらに、「社会不安障害」や「適応障害」などの具体的な診断名をあげての意見をいただきました。世間からすると比較的恵まれた環境にあると思われるイー・ウーマン参加者の皆さん、そして世界的にみて恵まれた環境にある日本においても、それに反比例するかのようにメンタルヘルスの問題が身近にあることを改めて実感いたしました。 メンタルヘルス一般に「精神的なもの」と考えている人が多いように思います。確かに、気分が落ち込む、やる気がしない、注意力散漫になるだけで、その場を乗り切ることができていれば「精神的」でよいかもしれません。しかし、身体に不調が出てくること、あるいは社会適応が悪くなること、があれば「病気」という概念でとらえることが必要です。 身体症状は、眠れない、食欲がない、吐き気がする、何もしていないのに疲れる、などの症状のほか、自律神経の緊張を示す、動悸がする、息苦しい、トイレが近い、など、さらにパニック症状を伴うこともあります。 一方、社会適応が悪くなることには、学校に行けない出社できないということだけでなく、人づきあいを極力回避する、人前に出たくない、など社会活動を回避しがちになります。もともと一人でいることを好む個性の人がいますが、以前と比べて明らかに人づきあいを避けるようであれば要注意です。 個性と病気の境界はあいまいです。心身が健康な人が突然病気になることもありますが、もともと神経質、まじめな人が、何らかのきっかけで個性の範囲を超えて、病的な状況に陥り医療機関を受診することが一般的です。そのような人は医療機関でも「完璧によくしたい」と考えがちですが、私は病気を、個性の範囲に戻すことができれば十分だと考えています。「神経質」「几帳面」は治す必要がない個性(性格)なのです。身体の不調が改善し、ある程度社会参加が出来れば十分だ、と説明しても、まだ心配だと医療機関を受診し続けますが、ある日診察日を忘れてしまいそれっきり診察が中断する。このように、医師が診察中止を指示することなく、自身で必要性を感じなくなればそれでよいのです。 さて、次回が最終日になります。これだけメンタルの問題が多いのは、何らかの社会病理なのでしょうか? 私たちはどのように対応すればよいでしょうか? 本日も「病気か個人の問題か、迷うことはありますか?」にYES/NOでお答えいただき、それからご意見をお寄せください。★古荘議長の過去の円卓会議より・「教育虐待・教育ネグレクト」について考えたことありますか?・自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?・新学期。子どもの心の変化をケアできますか?
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