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会議番号:3385 開催期間 2016年03月25日- 04月01日
議論をみますと、「賛成」の比率は少し下がりました。先延ばし論は、「消費税の引き上げは(中略)生活必需品がほとんどを占める勤労世帯に大打撃。解決方向とは真逆の方向へ進む政策を変えるかどうか」(altoextさん)という議論など、勤労者世代の負担軽減を望む声が高いようです。 私は、富裕高齢者の負担増と勤労世代の税・社会保険料の軽減とをセットにした政策の必要性を、ダイアモンドオンラインなどに提言しています。 まずは、富裕高所得層への増税です。財務省の統計でわが国の所得階層ごとの負担割合を見ると、所得1億円までは増加しますが、1億円を超えると負担割合は逓減していきます(図表参照)。 これは、高所得者により多く帰属する株式譲渡益や配当が、彼らの通常所得に対する税率(所得税の最高税率は45%)より低い20%の分離課税となっていることが理由です。アベノミクスの株高で潤っている高所得層の負担を引き上げることは公平な所得分配といえましょう。株式市場に大きな影響を与えないように、NISA(小額投資非課税制度)の恒久化とセットで行うことが必要です。5%ほど増税すると、数千億円から1兆円弱の税収が上がります。 これで、世帯収入600万円以下の全員(ただし65歳以上の年金生活者を除く、4000万人程度)に1人当たり2万円から3万円の給付を行うことが可能となります。本来なら、勤労を条件に、税金と社会保険料負担を合わせて軽減する勤労税額控除という制度を入れるべきですが、時間がかかるので給付にして提言しています。 勤労者の負担軽減は必要です。それは消費増税の取りやめとは関係なく、所得税改革の話ではないかと考えます。このような税制改革を行いながら、勤労世代へのシフトを前提とした社会保障財源確保のための消費増税はきちんと行うことが必要ではないかと考えます。 最終日に向けて、改めて考えたいと思います。あなたは、消費税引き上げ。先送りに賛成ですか?賛成の方も、反対の方も、富裕高齢者の負担増と勤労者の負担減を所得税改革で行う上記の政策についてご意見をお聞かせください。★森信議長の過去の円卓会議より・軽減税率にマイナンバーカード。あなたは使いますか?・消費税引き上げ、先送りが良いですか?(2014年11月)・消費税8%。価格は、総額表示がいいですか?
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