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会議番号:3385 開催期間 2016年03月25日- 04月01日
一週間議論してきました。消費税先送り論の方が優勢でした。確かにこの経済状況で消費税が上がることには抵抗が強いのでしょう。 しかし、「リーマンショックや大震災のような並みの経済変動がない限り法律通り消費増税を行う」と主張し続けてきたのは安倍総理ご自身です。今、経済は停滞していますが、それは労働人口の減少、新たな経済フロンティアが見当たらないといった話で、決してリーマンショック並みの事態が生じているわけではありません。 私は、アベノミクスの経済政策に決定的に欠けているのは、「適切な分配政策による成長」というコンセプトで、国民の「下流化」への不安を払拭する抜本的な所得再分配政策だと思います。負担に余裕のある高所得者層の負担を引き上げて、ワーキングプア層・非正規雇用層の負担を軽減し、中間層の底上げを図る政策です。 具体的には、「20%の分離課税となっている株式譲渡益や配当などの金融所得の税率を5%程度引き上げること」とセットで、「中低所得者を中心に負担軽減を行うこと」でしょう。「経済成長すれば自然に分配も改善される」という発想が間違っていると思います。 社会保障と税制による再分配政策は、「政府の意思」で行う政策です。これを限られた財源で行おうとすると、国民全体に損得が生じ、究極の構造改革となるので、政治家は避けたがります。しかし、ここに光を当てなければ経済の持続的成長はおぼつかないと思います。この点だけは強調して、一週間の議論を終えたいと思います。★森信議長の過去の円卓会議より・軽減税率にマイナンバーカード。あなたは使いますか?・消費税引き上げ、先送りが良いですか?(2014年11月)・消費税8%。価格は、総額表示がいいですか?
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