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会議番号:3391 開催期間 2016年05月13日- 05月20日
軽自動車の燃費不正問題で揺れに揺れている三菱自動車。不正がさらに広がる気配があるところで、日産自動車が「救済」に乗り出しました。記者会見を聞くかぎり、日産のゴーン社長は積極的であるように見えます。年間に100万台強の車を売る三菱が日産グループになれば、世界のビッグスリーに迫れるということなのかもしれません。 ゴーンさんは三菱ブランドは残すような発言をしています。また日産が筆頭株主になるとしても、三菱グループの持ち株はそのままということですから、すこし「逃げ道」を用意してあるのかもしれません。 この提携話は三菱にとっては正念場だし、日産にとっては大きな賭になります。うまく行けば日産にとっても、三菱にとっても、そして日本の自動車産業にとってもいい話になるでしょう。 ただ問題もあります。まず第一に三菱自動車の体質です。三菱重工の自動車部から発展した三菱自動車は「天下の三菱」というプレッシャーを常に受けてきました。すなわち三菱グループに自動車産業がない、という状態をグループとして受け入れられないということです。また天下の三菱である以上は、フルラインアップで商品をそろえることにもこだわってきました。それが収益体質を弱め、結果的にリコールという負担にも耐えられずにリコール隠しをするということにつながったように見えます。また燃費目標をいたずらに引き上げた結果、現場が数値を操作するという最悪の結果にもつながりました。 そうすると日産の傘下でこうした体質が変わっていくのかどうかが最大の焦点になるでしょう。幸いにして軽という車種については日産とかなり補完的な関係にあります。日産にはそうした車種はないし、燃費などの関係や、あるいは2台目の車両として手軽に買えることが評価されて、市場として比較的順調であるからです。 さて皆さんは、これで三菱自動車がよくなると思われるでしょうか。失った信用を取り戻すことができるのでしょうか。他の産業で起こった企業事件も交えながら1週間議論していきたいと思います。よろしくお願いします。★藤田議長の過去の円卓会議より・夏の選挙、民進党を支持しますか?・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか?・18歳選挙権。期待していることありますか?
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