イー・ウーマン（ewoman）

トヨタは大丈夫…かな？（kko・海外・その他・50）

トヨタのやり方は、子会社や下請けに対して、かなりあざといと私は思います。生ぬるさのないトヨタは、世界で生き残れると思います。日本の不祥事で感じるのは、つきつめて考えると「納期に間に合わない」からやってしまった、というものが多いような気がします。企業体質を変えるのは難しいということは理解できましたが、それ以外では、無理だと気がついたときに、工程をやり直して最短で解決できるようなシステムや考え方があれば、解決できるものもあるのではないでしょうか。

自動車産業が牽引する必要はない（銀木犀・55）

自動車産業が今後も日本経済を牽引できるかどうかが問題ではないと思います。私は議長のそういう問題設定自体に疑問を感じます。どの産業であれ、発展するにはこれまで戦後70年間に築き上げてきた意識、構造をパラダイムシフトできるかどうかでしょう。もし、自動車産業が日本経済を牽引しなくても他の産業が育っていけば良いことではないでしょうか。そして、私は日本の底力を信じています。政府、既存の企業が新しい芽を潰さないことも大切だと思います。

自動車産業ではないと思う（あさーかす・大阪府・43）

私は、自動車産業が日本の経済を牽引してきた時代はやがて終わると考えています。日本では、自家用車を持つことに憧れた時代は終わりました。近い将来ではありませんが、アジア市場でも同様の変化がやってくると思っています。ものづくりニッポンの時代の次の段階として、日本人ならではの発想を活かしたきめ細やかなサービス業が、世界のニーズに応え、日本経済を牽引する時代がくると考えます。

期待（n.dan　・広島県・42）

よくなると期待したいです。新しいことを取り入れていくことは必要だと思います。自動車産業に限らず、どこまで状況に対応しながら、挑戦し続けるかだと考えます。そしてやはり嘘はいけないと思います。

スマートモビリティの可能性（unagi・東京都・55）

社長も辞任したし、圧力もここまで世間に知られてしまった今、三菱自動車はよくなっていくと思います。日本の自動車産業については、自動運転技術に期待しています。世界をまだまだ牽引できると考えています。日本のみならず、世界に打って出るためには、ビッグデータや人工知能の可能性を、技術国である日本らしく追究し、他の業界とも柔軟に連携していくことが必要だと考えます。スズキの不正も浮上したことは残念ですが、世代交代としていいタイミングと受け止めました。

他産業との連携で発展を（blueberry53・大阪府・59）

私は、自動車が内燃機関から電気製品に変わるように大きく変化し、環境対策への適合へ膨大な投資を要する時代だと考えていますが、自動車産業が衰退するというよりそれを支え続ける一部の関連企業が高齢化と異質の新技術への対応困難などで、国内生産を衰えさせる気がします。すそ野の広い自動車産業ですのて、新たな技術開発や既存技術の高度化など生き残りをかけた挑戦が続くと思いますが、他の分野、業界からの協力体制を早期に構築して、新たな発展をしてほしいと思います。

変わり続けられるかが勝負！（シンゴパパ・静岡県・49）

大企業も中小企業も「変わり続けられるか」が勝負だと思います。市場も、環境も、ヒトの価値観も変わる中で、成功体験がそのまま継続することはありません。小さな企業でも大企業でも、その変化に対応し続けられる企業こそが生き続けられると思います。変わり続けられる企業のみが、生き続けられる！　自分はそう思います。

この会社の闇は深い。（yucci1・東京都・42）

今日の益子会長の会見で、子会社に丸投げしておいて、その子会社の能力が足りなかったという言い訳をしていました。国の経済成長の歴史に名を刻んだ企業としておごらず謙虚な姿勢で商売をしていたら、度重なる隠ぺい、露呈して他責の姿勢はなかったでしょう。この会社にとってこの発覚は政府高官に謝っておけば済む程度のことと感じました。あとは日産の傘下に入り他力で自社ブランド継続。軽自動車のシェアを確保したい日産にとって渡りに舟。私は良くできた出来レースだと思いました。

銀木犀さんがおっしゃるように、日本経済が「パラダイム・シフトできるかどうか」が問題だと私も考えています。かつてフィンランドに行ったとき（当時はノキアの全盛期でした）、フィンランド市の経済部長（日本で言うと、地方自治体というより国の経済産業大臣に近い力を持っていると聞きました）が、「いまわれわれの課題はポスト・ノキアだ」と言いました。これを聞いて、私は日本で経産大臣が「いまわれわれの課題はポスト・トヨタだ」とはとても言わないだろうなと思ったものです。
 
つまりパラダイム・シフトは自然に起こるものではなく、国も含めて、そのシフトに常に前向きに取り組むことが必要だと思うのです。そうしないと、既得権益の恩恵を受ける人々が、自分たちを守ろうとして新しい芽を摘みがちだからです。経団連に対して新経連が出来たのもそういった一面を表していると思います。
 
小学校からプログラミングを必修にして第4次産業革命に備えるということを検討しているそうです。それももちろん必要でしょう。しかし最も必要なのは、私たち自身の意識の中に、現状を守ろうとするところがないかどうかです。シンゴパパさんが言われるように、「変わり続けられるかが勝負」なのです。
 
GEというアメリカの会社は、昔から比べるとすっかり中味が変わってしまいました。ジャック・ウェルチという前CEOは、「まず変わることから始まる」と言いました。言葉を換えれば、それこそイノベーションだとも思います。そして日本が生き残る道はそれしかないとも考えます。一週間、どうもありがとうございました。


★藤田議長の過去の円卓会議より
・夏の選挙、民進党を支持しますか？
・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか？
・18歳選挙権。期待していることありますか？

• 2016.05.20
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹