働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3404 開催期間 2016年08月19日- 08月26日
それぞれ熱のこもったご意見をいただき、大変ありがたく思います。「幸福」や「障害」についての十分な定義もしていないため、厳しいご指摘も含め多彩な意見をいただいていますが、今回は「障害者への(世間の)理解」に焦点を当てていきたいと考えています。 そもそも障害といっても、身体障害、視覚・聴覚障害、知的障害、発達障害、精神障害などさまざまな種別がありますが、それだけでなく、障害者一人一人、性格も、生まれ育った環境も、現在の生活環境も異なり、一律に語ること自体に無理があります。一方で、発達障害や精神障害などの人は一見するだけではわからないものの、身近に存在し、生活をしているということは事実です。 幸福かどうかは、本人が決めるものです。本日は、障害者ご本人ではなく、ご家族がどうなのか?ということについて述べてみたいと思います。1日目にも少し触れていますが、ほとんどの障害者のご家族は、障害者ご本人について「本当に愛おしい」という気持ちを持っています。それゆえ、今回の事件に対する、強い怒り・憤り・悲しみの声につながっているものだと考えています。 私が小児科研修医であった約30年前は、多くの医療関係者は、「障害者がいると家族は、自分自身の生活を大きく制限され、生活環境が変わる」という理由で、治療や生命の見通しが立たない新生児の治療方針として、積極的な治療は行わず本人の生命力に任せるといった趣旨の説明をし、家族の承諾を得ていたように思います。 しかし、種々の後遺症は残るものの、退院して、通院されるご家族の様子をみると、「苦労が絶えない」「ご自身の生活や仕事を犠牲にすることはよくない」という、私自身の上から目線の考えが、ご家族の思いと異なっていることに気づかされました。現在、小児の治療は、家族にいろいろな見通しを説明し、その決定権はご家族にあるということが、医療関係者だけでなく、福祉、行政、に携わっている人にも少しずつ浸透してきたようです。しかし社会一般の人の意識は変わらないように感じています。 さて、3日目に向けては、「障害者本人はどう思っているのか?」ということについてご意見をいただきたいと思います。まず、「家族に障害者がいることは不幸だと思いますか?」にYes/Noでお答えいただき、さらに「障害者ご本人はどう思っているのか?」について、実際に声を聞かれた体験や、身近で感じたこと、ご意見などをお寄せください。★古荘議長の著書をご紹介します【新刊】発達障害とはなにか 誤解をとく (朝日選書)【既刊】教育虐待・教育ネグレクト 日本の教育システムと親が抱える問題 (光文社新書)★古荘議長の過去の円卓会議より・病気か個人の問題か、迷うことはありますか?・「教育虐待・教育ネグレクト」について考えたことありますか?・自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?
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