イー・ウーマン（ewoman）

それでもこの選び方でいい（kko・海外・その他・51）

世の中の情勢や不況が、現在の政権と民主党とヒラリーに不利な中、僅差で敗れましたが、状況を受け止め、真剣に考え、アメリカ国民の半分は、それでも民主党とヒラリーを信じたということだと思います。今回は涙しましたが、これからも、立ち上がり、行動を起こし、コミュニティをサポートしていくと思います。ひとりひとりが行動を起こすという考えのアメリカ人にはこの選び方でいいのだと思います。多くの人の意識を向けるために、長期間のお祭り騒ぎで構わないと私は思います。

最善ではないが悪くはない（Ａ６Ｍ２・愛知県・60）

米国には法律を執行する大統領と、法案を可決し大統領を監視する国会という役割分担があり、お互いに別個の存在なので直接選挙は当然だと思います。確かにトランプ氏の言動は問題ですが、言わんとすることは内政重視、国益重視、自己責任、安全保障は応分の負担ということであり、理解できます。勝った者が正しい的な選択をした米国民の気持ちを私は深く考え、日本人として向き合いたいと思います。

既存のやり方を変える良い機会（えこりん・神奈川県・40）

既存の政治に対してNOを突き付けた形になった。小池都知事の時もそうだったが、腐敗した既存の組織・仕組みに失望している有権者が、改革を求めている結果が表れたと思う。既存のやり方にとらわれないトランプ氏がどんな改革をするのか楽しみである。日米関係もこれまでのやり方が通用しないので、これを機に、お互いがより良い方向に変化するのに良いチャンスだと私は思う。

恐怖（真打ち・栃木県・47）

トランプ氏の当確を知り、耳を疑ったと同時に怖くなった。差別に満ちた発言をする大富豪が、世界の顔とも言える米国の大統領になるという事は、今後"口撃"の矛先が日本に向かうかも知れぬ懸念や、その心積もりが要るという事ではないだろうか。もし日本人が、大統領選挙の有権者だったら 誰が当選しただろうと、日米の国民性も踏まえながら考え込んでいる。

日米関係も大きく変わる？（いぬいるか・東京都・56）

トランプ大統領のアメリカ、心配です。不満や不安のある人々の支持を集めたとはいえ、政治家、指導者としての手腕は全くわからず。世界に影響力のある国だからこそ心配は募ります。日本との関係においても、TPPは棚上げになるかもしれず、安全保障に至っては「日本が全額負担しなければ米軍撤退」などの発言もあり、それが「本気」であって現実化するのであれば、日本も大きな転換を迫られると思います。

選び方も検討する時（unagi・東京都・56）

得票数を上回ったクリントン氏が負ける結果になったことを考えると、選挙人制度を見直す必要があるのではないかと思うのでNOにしました。そうはいっても、今回は確定してしまったトランプ当選。アメリカの内向き志向が露わになったことに危機感を覚えます。日本は、多様性を受け入れる方向をもっと強調し（移民を積極的に受け入れるなど）、トランプ氏に毅然とした態度で臨んでほしい。そうでないと世界全体の秩序が乱れていきそうです。

米大統領選は間接選挙（tulip・海外・その他・44）

日本のような議院内閣制と比べると、アメリカの大統領選挙は直接選挙のように見えるかもしれませんが、完全な間接選挙です。国民は候補者に直接投票するのではなく、選挙人に投票します。この制度だと大量に死票が出ます。広大な国土を抱えながら交通の弁が悪かった一昔前は、選挙人が代表して投票するという間接選挙が便利だったのかもしれませんが、電子投票となった今、直接選挙も可能ではないかと思います。

直接選挙はリスクが高い（いまいくん・埼玉県・53）

今回の米大統領選挙がそうだとは言いませんが(笑)、大衆は正しい方法で間違った選択をすることがあります。卑近な例では財政破綻したギリシアの大統領選挙やイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票が良い例ですよね。知識も教養も分別もある善良な市民の１票も、反社会的組織に属する人の１票も民主主義の下では同じ１票です。国の将来を左右するトップの選択に、直接選挙はリスクが高いと私は考えます。

「サプライズ選挙」が世界に衝撃を与えています。女性初の大統領を目指したヒラリー・クリントン氏を破って米国の大統領に選ばれたのは暴言を売り物にするドナルド・トランプ氏。「違法移民は送り返せ」「メキシコとの国境に壁を作る」「イスラム教徒は入国させない」などと公言し、大衆の差別意識を呼び起こし、支持を集めました。
 
「耳を疑ったと同時に怖くなった。差別に満ちた発言をする大富豪が、世界の顔とも言える米国の大統領になる」と真打ちさんは嘆いています。
「指導者としての手腕は全くわからず。世界に影響力のある国だからこそ心配は募ります」と、いぬいるかさんは言います。
 
アメリカ各地で「こんな大統領は認められない」と集会やデモが起きています。
日本でもヘイトスピーチが問題になっているように排外主義は世界的な傾向です。欧州では難民や移民への反発から、極右政党が台頭する。しかし政権は取っていません。思想信条は自由ですが、公の立場に立つ人は差し控えるのが常識とされる「差別発言」を堂々と行う人物が米国で大統領になったのです。
 
それには理由があります。
「既存の組織・仕組みに失望している有権者が、改革を求めている結果が表れた」とえこりんさんは指摘しました。政治が自分たちから遠いところで、一部の利害関係者によってなされている、という不信が、既成政治家を罵倒するトランプへの支持につながったことは見逃せません。しかし、大接戦でした。
 
「得票数で上回ったクリントン氏が負ける結果になったことを考えると、選挙人制度を見直す必要があるのではないか」とunagiさんは問題提起しています。州ごとに勝敗を決め、割り当てられた選挙人を総取りする大統領選の方式は、得票数で勝っても選挙に勝てない、という矛盾を露呈させました。
 
「広大な国土を抱えながら交通の弁が悪かった一昔前は、選挙人が代表して投票するという間接選挙が便利だったのかもしれませんが、電子投票となった今、直接選挙も可能ではないかと思います」とtulipさんは指摘しています。
 
政治も選挙方式も、完全なものはありません。理不尽なことは起こります。ヒトは間違えるから。大事なのは間違えを修正する力です。その能力を私たちは問われているのではないでしょうか。


★山田議長の過去の円卓会議より
・おカネが動く五輪、仕方ないですか？
・五輪・パラリン。アスリート・ファーストに戻せますか？
・本土の人は、沖縄に冷淡だと思いますか？

• 2016.11.11
• 山田厚史 ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員