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会議番号:3416 開催期間 2016年11月11日- 11月17日
「日本が応分の負担をしないのなら、日本を守れない」、「日本に北朝鮮からの核の脅威があるのなら、日本の核保有は米国にとっても悪いことではない」。トランプ次期大統領の選挙期間中の発言は、米国の核の傘を前提に安全保障を考えてきた日本に大きなショックを与えましたが、米国に日本などの同盟国を守る経済的な余裕はない、という米国の本音を示したものだとも言えます。TPPからの離脱を含め、トランプ政権は、日本に米国からの「自立」を迫ってくるように思えます。 こうした状況について、「日本の防衛力の向上も必要」(kyoko004さん)、「(防衛力の強化は)自立の根幹で、予算面でも優遇されて当然」(真打ちさん)といった提案がありました。米国が守ってくれないのなら自前でやるしかない、ということです。一方、防衛力の強化はお金がかかるし、中国や北朝鮮との軍拡競争になるおそれもありますから、「中国・北朝鮮に対する専守防衛と『巧みな外交』が必要」(mayupyonさん)、「スイスのように永世中立国になればいい」(いーちゃんさん)といった意見も出ました。 また、経済面では、「TPPを推進し、アジアの国々が貿易などで結びつきを強化し、相互依存を高める」(DiamondBarさん)、「ASEAN+3を発展させたアジア地域の経済圏を作る」(シンゴパパさん)といったアイデアも出てきました。 トランプ氏は当選後、「もっと多くの国が核兵器を持てばいい、なんて一度も言ったことがない」などと軌道修正をはかっているようで、安倍首相は近くニューヨークで開かれるトランプ氏との会談で、真意を質す必要があるでしょう。日米が参加しようとしたTPPには、アジア太平洋地域での中国の経済的な影響力を抑えるという意味合いもありますから、それでも離脱なのか、と言う必要もあるでしょう。 もっとも米国の真意を知りたいのは中国も同じで、トランプ政権が始動すれば、米国の日本への関与を試すために、尖閣諸島などでの挑発を強めることが予想されます。ここで米国が黙認とも取れる態度を示せば、日中間の緊張は一気に高まり、東アジアの平和と安定が崩れます。トランプ氏の姿勢は、そういう危うさにつながっていることを、安倍首相はトランプ氏に知らせることも大事です。「日本の今後の方向性をしっかりと伝えていく」(LILYROSEさん)ということでしょう。 さて、今回の大統領選挙は、既成の政治やメディアに対する不信の現れ、グローバリゼーションや新自由主義による貧富の格差拡大に対する不満の表明、といった面があり、これは米国に限らず、日本にも同じような不信や不満があると思います。日本の若者に尋ねると、トランプ支持が多かった、という報道もありました。この「内なるトランプ現象」にどう対応したらいいのか、みなさんに意見を求めたいと思います。不信や不満の表明として日本にもトランプ現象が起きる可能性があるなら、私たちはそれに対し何ができるでしょうか?★高成田議長の過去の円卓会議より・消費増税延期。安倍総理、信頼できますか?・中国と台湾の握手。これからの日中台の関係、気になりますか?・東北の復興支援、続けていますか?
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