働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3425 開催期間 2017年02月03日- 02月10日
えこりんさんが言われるように、経済記事でもやはりさまざまな媒体から情報を得ることが大事だと思います。それは視点が違う記事を読むことによって、物事が立体的に見えることもあるからです。また英文の媒体(私は残念ながら英文以外は読めませんが)は、やはり欧米の情報に強い(逆に言うと、日本の情報は弱いのですが)と思います。つまり欧州の情報を知りたければ、日本語だけではなかなかカバーできないのが実情です。もし英語を読むのが苦手なら、CNNやBBCの二カ国語放送などでもかなりカバーできるでしょう。 経済記事を読むときのポイントは、焦点を絞るということでしょうか。abbyiさんのように株を始めたのをきっかけに、自分の投資対象とした業種や企業の記事を読むというのは入り口として理想的だと思います。単なる知識として頭に入れようとすると、あまりにも幅が広くて、とても退屈になってしまうかもしれません。真打ちさんは地域経済について触れておられます。地域の産業、地元の商店街などがどう動いているのか、それは日本全体の動きと同じなのか違うのか、世界が動くと影響を受けるのかなど、身近なところから考えると、より興味は湧きやすいと思います。 私がいま最も懸念しているのは、日本経済です。ご承知のように日本は巨額の公的債務(政府や自治体の借金)を抱えています。GDP(国内総生産)の2倍以上という金額は先進国中最悪の水準です。国の借金が残れば、それは私たちの孫子の負担となります。ですからできるだけ借金を増やさないようにしなければならないのですが、いま日本社会は高齢化によって社会保障の負担が急速に増えつつあります。私は団塊の世代ですが、この2025年になるとこの人たちが75歳以上、すなわち後期高齢者になります。そうなれば医療や介護の費用は一段と増えることが予想されます(というより確実に増えます)。それをどう乗り切るか、経済的な持続性をどう確保するかが皆さんの生活を大きく左右します。 国の収入は、基本は税金です。それだけでは賄えないので、借金をしているわけですが、これは未来永劫続けられるわけではありません。大増税するか、極端に支出を減らすか、その両方をやるかしかありません。とちらも景気にとっては悪影響がでます。たとえば大増税といってどれぐらいの増税かと言えば、消費税を20%以上にするというようなことです。支出カットと言って何がカットできるかと言えば、毎年の支出の半分以上を占める社会保障関連費でしょう。よく国家公務員の人件費とか公共工事費、防衛費を削ればいいといいますが、それらでこれから増える社会保障費を賄えるわけではありません。それは毎年の予算の分配を見ればわかることです。 さて皆さんは、日本経済の先行きについてどのようにお考えですか。大きな問題は、増え続ける社会保障費をどうやって賄うかということです。平成29年度予算のポイント(財務省)を眺めながら、考えてみてください。★藤田議長の過去の円卓会議より・日本の人口減少、心配ですか?・政務活動費、知っていますか?・中国の南シナ海進出、脅威ですか?
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