働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3435 開催期間 2017年04月14日- 04月21日
『みなさんは、どうして毎日、会社に行くのですか?』 実は、この質問、私が「在宅勤務」の講演をするときに、会場にいらっしゃる方にしているものです。多くの方が、一瞬キョトンとされます。 「考えたことなかった」「決まりだから」「理由はない」などなど。 でも、実は、答えは簡単です。 会社には、「机」「パソコン」「電話」「キャビネット」「会議室」「タイムカード」など、『仕事道具』があります。会社に行かないと、これらを使うことができません。 さらに、会社には、一緒に仕事をする『仕事仲間』が集まっています。一緒にいないと、仕事を進めることができません。 つまり、会社に行かないと仕事ができないのです。だから、会社に行くのではないでしょうか。 朝起きたら、雪が積もっていた。電車が止まっている。そんな状況下、「駅に並んで、這ってでも出社しなさい」という会社と、「今日は昨日の続きを家でしてください」と言って業務が7割8割動く会社と、どちらが、社員が辞めず、災害にも強い企業になるでしょうか。 ・・・といった話をして、在宅勤務制度の導入を会社におすすめしています。 みなさまからは、テーマ「YES」や「NO」にかかわらず、「会社に行く理由」についての率直な意見をいただきました。これは、「在宅勤務」の本質的な課題と言えるでしょう。 そして、私が講演でお話する「仕事道具」と「仕事仲間」に加え、「気持ちの切り替え」というものも見えてきました。 ●仕事道具(セキュリティや作業環境) 「出社しての作業のほうがやりやすい」(k_matsudaさん) 「セキュリティの観点から社外でできる仕事が限られている」(micro-macroさん) 「ハード面を考えると断然会社のほうが整備されている」(nchさん) ●仕事仲間(コミュニケーションやホウレンソウ) 「face to face の社内コミュニケーションに意義がある」(micro-macroさん) 「チーム活動の場としての会社」(Tohkoさん) 「仲間がいる安心感」(marco302さん) 「報告連絡と相談がとても大切」(まうやんさん) ●気持ちの切り替え 「職場の(緊張感に満ちた)雰囲気」(cheerさん) 「休憩が多くなってしまう」(もはよしえさん) 「仕事モードに気持ちを切り替えるため」(abbyiさん) 「管理が出来ないので二の足を踏んでいる」(unicuさん) これらの課題を解決することが、「適切な在宅勤務」をより一般的にするポイントになるのだと思います。 もちろん、同じ場所に集まって、会社が用意してくれた仕事に適した環境の中、Face to Faceで仕事ができることに越したことはありません。 でも、これからは「毎日、会社に通うことができなくなる人が増える」日本社会になります。今、会社に通うことができているみなさんだって、例外ではありません。 次回の議論に向けて、一緒に考えてみましょう。 「NO」の方、どの課題がどんな風に解決されたら、在宅勤務したいと思えそうですか?「YES」の方、どの課題がどんな風に解決されたら、毎日でも、遠くからでも、在宅勤務したいと思えそうですか? 「会社が近所にオフィスを用意してくれれば」「バーチャルリアリティ(VR)で仲間がいつもそばにいれば」「遠隔ロボットに入って出社できれば」などなど、みなさんの自由な発想を期待しています。★田澤議長の過去の円卓会議より・「テレワーク」の正しい意味、知っていましたか?・在宅勤務でも、自己管理できますか?・会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか?
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