イー・ウーマン（ewoman）

思い切った改革が必要なのでは（nekosaurus・愛知県・47）

在宅勤務前提の労基法を制定したり、建築基準に在宅部屋の設置を含めたりして、社会全体で流れをつくってもらうのが理想です。そうなると極端な話、毎日出勤する仕事は医療とサービス業（行政含む）だけになりますね。でも、思い切った改革がなければ労働人口の減少問題、育児・介護の問題、勤労者のこころの問題、などなど解決しないと思います。

雑多な情報収集（ナカサワ・東京都・47）

会社で得られて、在宅で得られないものを考えてみました。雑談レベルの情報交換です。他の人の作業を見て思いついたり、会話が耳に入って混ぜてもらったり、そういうレベルの情報交換が大きなヒントになります。「公式」情報ではなく、淘汰される前の雑多な情報をやりとりできる気軽な掲示板レベルの場があれば、在宅でもいいのかな？と思います。

システムが整えば活用出来ます（niconico・海外・その他・50）

米国で在宅勤務活用しています、連携の電子システムが整っているからこそと感じます。意識は後から付いてくるものなので、システムを整え、皆で使ってみることが第一歩だと思います。

意思疎通や指示、評価方法（おれんじ７８・神奈川県・38）

在宅勤務も選択できる環境にあり、ときどき活用しています。在宅勤務は、よくもわるくも周囲の人との意思疎通を遮断できます。資料作成などにはそれが有益ですが、ディスカッションには向きません。また、その場ですぐ声をかけられないと不安だという管理職もまだいます。隣にいても全部みえているとは思えませんが…。在宅勤務でも、ためらいなく指示・意思疎通ができ、かつプロセスも正当に評価されるようになれば安心して利用できると思います。

余白、泳ぎしろが出来ますね。（cheer・大阪府・50）

現時点の私なら次の項目が整備されれば、ということでYESに変更です。勤怠管理や成果報酬の透明性と合理性、ＩＴ整備と強固なセキュリティ確保による社のイントラネットや知的資産への自由なアクセス、移動交通費や通信費といった必要経費の合理的な管理、自分や部署仲間の所在や動きのオンライン共有、（逆に）出社の必要性の整理、何よりも在宅勤務や社外勤務に対する偏見の減少、等。貸し会議室の一時利用やカフェでの仕事、移動時の買い物や息抜きなど、24時間に余白が生まれますね。

自宅の一室にオフィス仕様（あさーかす・大阪府・44）

私は自営業で、通勤1時間弱の箇所にオフィスを構えています。私自身は気持ちの切り替えのために通勤したいのですが、もし自宅の中に一室、「オフィス」然としたスペースがあれば、気持ちが切り替わるかもしれません。壁、デスク、イスなどもオフィスと同じで、スタッフの家にも同じ壁、デスク、イスの部屋がある。その部屋に入れば、Skypeなどで他スタッフの顔が見られる。ここまでスペースソリューションが実現すれば、在宅でも気持ちが切り替わりそうです。

成果の尺度、隔離空間、家族の理（cheetan・千葉県・48）

時間以外に成果を測る尺度と、まとまった時間仕事に集中できる空間があれば在宅勤務にしたい日もあります。後は家族の理解。私が家にいても「休日ではなく仕事中」であることを理解してくれないと困ります。週末に仕事を持ち帰ることがありますが、いつも上手くいきません。

パソコンの環境（n.dan　・広島県・43）

メールのやり取り、見積、データ資料、ネット検索、電話……。セキュリティの問題はありますが、これらが会社と同じようにできれば、不便さはあっても在宅である程度できます。紙ベースの資料は持ち帰っておく。仕事仲間や気持ちの切替については、今とは違う方法を考えていくような気がします。

どちらでも大丈夫（kko・海外・その他・51）

私の場合、通勤時間が10分くらいなので、職場でも自宅でもそんなに変わらないと思っています。通勤時間が長くなる場合は、在宅勤務を希望すると思います。ただ、週に数回在宅勤務、という働き方はしたくないです。効率の点で、物理的な仕事環境を整えることが大切だと思っているので、１箇所を最適化して仕事をしたいです。

とうとうこのテーマも最終回となりました。投票の結果は、７割以上の方が「在宅勤務をしたい」とお答えいただいています。
言い方を変えれば、３割近くの方は「在宅勤務をしたくない」という結果でした。
 
「家で仕事ができると楽だよね～」といった、軽い感じの意見ではなく、仕事をしっかり進めるには、これが課題。だから、私はしたくない、という意見は、さすが、イー・ウーマンのピアのみなさまと感心しています。
 
今回は、みなさんの課題と解決策をご紹介しながら、最近の動向、そして、おすすめのツールなどをご紹介しましょう。
 
●仕事道具(セキュリティや作業環境)
「システムを整え、皆で使ってみることが第一歩」(niconicoさん)
「パソコン環境が会社と同じようにできれば」(n.danさん)
「ＩＴ整備と強固なセキュリティ確保」(cheerさん)
 
　→最近はテレワークが可能なシステムがたくさん登場しています。
　　自宅に居ながら会社にあるパソコンを操作するツールもあります。
　　また、クラウド型サービスが増えていて、試しに使うこともできます。
　　niconicoさんがおっしゃるように、まずは第一歩。
　　いつもの仕事道具を家から使ってみることから始めるといいですね。　
　
●仕事仲間(コミュニケーションやホウレンソウ)
「雑談レベルの情報交換の場が必要」(ナカサワさん)
 
　→会議のためのWeb会議ではなく、最近はバーチャルオフィスという
　　「同じオフィスで一緒に仕事をしている」感覚で在宅勤務ができるシステムも登場しています。
　　　(バーチャルなオフィスの)同じ部屋で仕事をしていると、すぐに話しかけられるので、
　　「雑談」(インフォーマルコミュニケーション)もできますよ。
　　
　●気持ちの切り替え
「自宅の一室をオフィス仕様に」(あさーかすさん)
「仕事に集中できる空間」（cheetanさん）
 
　→会社に行くのは「気持ちの切り替え」という方も多かったですね。
　　物理的な空間も大切です。ただ、子育てや親の介護、
　　病気やケガのために通勤できない状況にならないとは限りません。
　　最近は、そういった視点から
　　従業員の自宅の近くに「サテライトオフィス」を用意する企業も増えてきました。
　　２日目の投稿で、puniさんも提案されていましたね。これもテレワークです。
　　
●仕事の評価
「指示・意思疎通ができ、プロセスも正当に評価」（おれんじ７８さん）
「勤怠管理や成果報酬の透明性と合理性」(cheerさん)
 
　→「在宅で仕事をすると、部下がサボっているのではないかと不安」という管理職。
　　「上司にサボっていると思われているのではとストレスを感じる」という在宅勤務者。
　　これでは、なかなか在宅勤務がしにくいですね。
　　勤怠管理をしつつ、プロセスを見える化するツールも登場しています。
　　「成果と時間」を適切に評価するよう企業も変わる必要がありますね。
 
●在宅勤務に対する意識
「在宅勤務や社外勤務に対する偏見の減少」(cheerさん)
「家族の理解（cheetanさん）」
「社会全体で流れをつくってもらうのが理想」(nekosaurusさん)
 
　→「在宅勤務」に対する偏見はまだまだあります。でも、それを変えないと柔軟な働き方はできません。
　　そのためには、国民全体が変わっていかなくてはいけませんね。
　　奇しくもこのテーマの議論を進めている中、国から、「テレワーク・デイ」の発表がありました。
　　国民運動を起こそうというプロジェクトです。
　　　■総務省『2020年に向けたテレワーク国民運動プロジェクト』
　　　
道具は揃ってきた。必要性も高まってきた。国も動いてきた。
あとは、私たちが課題と対策を知り、私たちが自らの意思をもって「働き方」を変えていきたいですね。
 
「在宅勤務したいですか?」という質問に、「したいも何も、普通にしてるよね」という社会になることを願って……。


★田澤議長の過去の円卓会議より
・「テレワーク」の正しい意味、知っていましたか？
・在宅勤務でも、自己管理できますか？
・会社命令があれば、1カ月在宅勤務できますか？

• 2017.04.21
• 田澤由利 （株）ワイズスタッフ代表取締役、（株）テレワークマネジメント代表取締役