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会議番号:3457 開催期間 2017年09月15日- 09月22日
3日目も、さまざまなご意見ありがとうございました。 月のしずくさんのように、RSウイルスと診断を受けることによって、重症化しやすいなど、覚悟を決めて看病ができたという意見や、unagiさんのように、高齢者の重症化を早期に知る目的で、検査を受けたいという方もいますね。Tosukuさんのように、健康第一として、検査を希望するという意見もありますね。でも、一方で、Greenさんのように、医療費の増大を懸念する意見、あさーかすさんのように費用負担を気にする声もあります。 RSウイルスは、容易に重症化し症状が長引きます。そのため、個人的には、乳幼児の検査は積極的に行いたいと思いますが、年間の医療費が40兆円を超え依然として増加し続けることを考えると、RSウイルスの症状推移を理解した上で、適宜、検査について先生と相談していくことが大切だと思います。 では、本日は、RSウイルスの予防や治療に移っていきたいと思います。現在、日本にはRSウイルスの治療薬はありません。米国で唯一治療薬として認可されているのが、吸入薬の抗ウイルス薬(リバビリン)です。しかし、この薬剤は、ある程度の抗ウイルス効果はあるものの、対処療法の必要性や入院日数などの効果は不明です。日本では、まだ承認されていません。 現在のところ、RSウイルスで、唯一有効性の高い医療介入は、予防薬であるパリビズマブ(シナジス)という抗体成分の注射薬です。非常に高価な薬剤でありながら予防効果が1か月しか持続しないのでRSウイルスが流行する秋から春まで毎月1回接種します。概算ですが、例えば1歳(体重10㎏)の子どもの場合、年間の医療費はシナジス代だけで約170万円になります。もちろん、保険や乳幼児医療費給付制度などの控除はありますし、接種対象者は、RSウイルス感染により重症化しやすい症例;在胎期間29週~35週の早産で6か月齢以下の新生児および乳児や、24 ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児・乳児および幼児など、に限定されているので、乳幼児全員分の費用を負担しているわけではありません。 そこで、皆さんと議論したいのは、今回のような高額の予防薬についてです。RSウイルス感染によって重症化しやすい対象患者への予防は非常に重要です。小児科医も大賛成です。ですが、一方で、シナジスが対象でない小児も重症化し、時には不幸な転機を迎えます。 そのため、例えば、特に重症化しやすい2歳ごろまでは全員に接種をして、その代わり収入に応じて少額の負担をお願いする(少し乱暴な考えですが……)、とか、製薬メーカーのPatentの期間を長くする代わりに薬価を下げてもらう、とか。いろいろな可能性はあるかと思います。 高額の予防薬について、どのように対応を進めていけば良いと思いますか? シナジス以外でも結構です。「RSウイルス、知っていますか?」にYES、NOでお答えの上、皆様のご意見をお聞かせ下さい。★田村議長の過去の円卓会議より・アニサキスやサルモネラ菌など、食中毒の予防。実践していますか?・ノロウイルス感染症に備えていますか?・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?
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