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会議番号:3457 開催期間 2017年09月15日- 09月22日
今回も、投稿ありがとうございました。 皆さんの意見からは、「全員に接種して、収入に応じて一部負担」というコメントが多い印象があります。特に、violet-mさんは、同様の意見を円卓会議で得た経験や議論からとして、賛同されています。 いぬいるかさんの意見のように、なぜ高額なのか?という疑問もありますね。もちろん、基本の販売価格は、製薬会社の判断ですが、シナジスは、一般的な内服薬や他の点滴静注薬のように製造工程が確立すると、あとは原料を用意して化学反応で大量生産、というものではなく、遺伝子組み換え技術とともにマウス由来の細胞を使う等、製造工程に多くの費用と時間が掛かるからだと思います。 鼻水を使った迅速診断方法は、検査を希望される方は多いです。実際の外来では保険適応でない方も、早めに診断してほしいと言う方が多いです。 RSウイルスの重症化である気管支炎や肺炎は、咳嗽、鼻汁などの上気道症状が2日~4日程度持続した後、気管支炎や肺炎に移行していきます。症状としては、分泌物が多くなる、息を吐いたときにゼーゼーする、呼吸が早い、陥没する呼吸がある、などです。そのため、こういった状態になりかけているのであれば、仮に自費であっても積極的に検査を行ってもらう必要があるかと思います。 有効な治療薬がなければ予防は重要です。シナジス適応でない方も重症化する可能性があるのならば、シナジスを全員接種として、費用は、全員が一部負担する、といった考え方も議論の余地はあるかと思います。 RSウイルスに対するワクチンですが、開発への努力は30年来続けられています。しかし、過去、ようやく開発された不活化ワクチンで、接種者が非接種者よりも重症になるという失敗の経験もあり、RSウイルスへのワクチン開発は、依然として難航しています。 RSウイルスは、インフルエンザと同様に、アルコール消毒で十分効果があります。ロタウイルスやノロウイルスのように、消毒に対して特段気を遣う必要はありません。 そのため、まず、インフルエンザと同じように、いつでもどこでも毎日できる、手洗い、うがい、マスク着用で感染を受けない、ということが重要だと思います。 今回は、身近に感じるRSウイルスについて議論してみました。身近な感染症ですが、細かくみると問題点もあり、意外と知らないことも多かったと思います。 1週間、いろいろなご意見いただきありがとうございました。★田村議長の過去の円卓会議より・アニサキスやサルモネラ菌など、食中毒の予防。実践していますか?・ノロウイルス感染症に備えていますか?・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?
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