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会議番号:3477 開催期間 2018年01月19日- 01月26日
2月9日から始まる平昌冬季五輪(ピョンチャン・オリンピック)の前に、韓国と北朝鮮との対話が実現、北朝鮮が平昌五輪に代表団を派遣することなどが決まりました。どこの国も紛争の地に選手団を派遣するのは不安でしょうし、観戦に来る外国人観光客も同じ思いでしょうから、北朝鮮が平昌五輪に参加することは、韓国にとっても、オリンピックの関係者にとっても朗報だと思います。平昌五輪ファーストで走る文在寅外交の成果といえるでしょう。 とはいえ、北朝鮮が核やミサイルで譲歩する前に韓国が北朝鮮と融和することは、敵に塩を送るだけ、という警戒感が、北朝鮮包囲網をつくってきた米国主導の国々にはあるのでしょう。カナダで開かれた北朝鮮問題についての関係国の外相会合後の記者会見で、ティラーソン米国務長官は「北朝鮮が(核・ミサイル放棄の)交渉の道を選ばなければ、『選択肢』のトリガーを引く」と語り、軍事力行使への含みを持たせ、河野外相も「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われるべきではない」と、韓国の動きにくぎを刺しました。 スポーツの祭典であるオリンピックは、政治とからまる祭典でもあり、北朝鮮にとっては、自分が平和愛好国家であることを世界に示せば、米国が攻撃をしにくいという思惑があるでしょう。米国もエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことで、中東の発熱温度が高まっていますから、朝鮮半島と中東の二正面作戦は避ける思惑もあり、圧力一辺倒から北朝鮮との妥協点をさぐる動きに変化する可能性もあります。 しかし、選択肢としての北爆の準備を進めている巨艦の米国が、いったん決めた針路をすぐに変更することは難しいという見方もありますし、北朝鮮も核・ミサイル戦略を放棄するとは考えられません。米国の圧力路線に相乗りしつつ、拉致問題などの解決をめざしている日本にとっても、平昌五輪という小休止の踊り場で、あらためて戦略を練り直す必要がでてくると思います。 ということで、平昌五輪をめぐる南北両政府の動きについて、みなさんと考えていきたいと思います。平昌五輪は、朝鮮半島の平和と安定につながると思いますか? ご意見をお寄せください。★高成田議長の過去の円卓会議より・10月に解散・総選挙。結果に期待しますか?・トランプ大統領就任4か月、評価しますか?・東北産の農林水産物。食べていますか?
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