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会議番号:3492 開催期間 2018年04月20日- 04月27日
みなさま、投稿をありがとうございました。 今回、意見をいただいた人工乳の無料化は、育児支援の一つとして考えた場合、皆さんからどんな思いが聞けるのか?と思い議題に挙げてみました。国が積極的に考えている施策案ではありませんので、ご安心ください。 綾○○○さんは「無料化されたら経済的に助かる、安心」との意見でしたが、Zonnetjeさんの「人工乳と母乳の功罪を理解するほうが大切」、真打ちさんの「利点は経済的な負担軽減程度」、Jerryさんの「不公平感でいろいろなことを損なう」など、投稿の多くは、人工乳の無料化に懐疑的でした。やはり、人工乳を無料にして、だれもが手の届くところに置いたとしても、それが、根本的な解決にはならないという意見だと思います。その通りですね。 さらに、人工乳の無料化ではなく、あさーかすさんの「少子化対策としてやるべき他の内容がある」という意見もありました。保育園の整備もその一つですね。 今回の議論の中で、mr-mamaさんがいうような「世代間の情報の違い」を認識して、情報を積極的に提供していくという意見と、産科や助産院のみでの情報提供では足りないのでは、といった意見が多かったと思います。 実際、小児科医として乳児健診をやると、新米お母さん以外の周囲の方々、新生児の栄養について接する機会は少ないし、ましては、産科や助産院で、お母さんとお父さんだけが説明を受けても、周りへの知識の浸透はないと感じます。 今回の問題は、この現状に尽きるのでは、と思います。 よって、今回、議論した母乳と人工乳、赤ちゃんの健康に影響があると思いますか?その正しい認識と使い方についてどのように対策を立てますか?という結論としては、以下の2つに集約されると思います。 〇新米お母さんとその周囲にしっかりとした情報を提供して理解してもらう 〇情報提供の場所は産院や助産院に限らないこと、そして、その方法はいろいろな場面・場所を活用する 今回は、感染症以外の内容を議論しました。次回、議長の機会がありましたら、その時の感染症のtopicsもいいですが、社会的な医療懸案事項等も議論したいと思います。 1週間、たくさんの投稿、ありがとうございました。 最後に、人工乳のtopicsとして「液体ミルク」にも触れておきたいと思います。以下、概要です。 厚生労働省は、昨年から、乳児用の液体ミルクの国内製造販売における審議を重ねています。 液体ミルクは粉ミルクのように熱湯で溶かすなどの手間がかからず、かつ長期保存ができることから、海外では広く普及しています。国内では、市民団体などが育児の負担軽減や災害時用の備蓄のため国内製造基準を設けるよう要望していました。 厚労省がまとめた基準では、液体ミルクを粉ミルクと同様の栄養分とすることとし、常温保存できるよう容器に詰めて120度で4分間加熱殺菌などとしています。 日本乳業協会が厚生労働省に提出した基準作成のための案によると、容器は缶やレトルトパックや紙パックを想定し、賞味期限は半年から1年前後としています。長期保存していると成分が沈殿するため、開封前に容器を振ることが必要です。 今年の3月31日、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会にて、乳児用液体ミルクの国内製造販売の議論が行われ、乳飲料ないしは粉ミルクの規格で得られている知見を最大限活用しながら、その規格基準を基本方針として液体ミルクの規格基準をつくる内容が承認されました。 今年中にも、製造基準が制定され、液体ミルクが市場に流通する可能性があります。 ★田村議長の過去の円卓会議より・RSウイルス、知っていますか?・アニサキスやサルモネラ菌など、食中毒の予防。実践していますか?・はしか流行中。空気感染すること、知ってましたか?
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