働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3496 開催期間 2018年05月25日- 06月01日
初日は肯定的な意見が多かったのですが、今回は、疑問の声も多く届いています。 皆さんが中身を吟味し、冷静な判断をされたのではないかと思っています。 まず財源問題ですが、「新たに税率を上げるだけではなく、医療保険、介護保険、障がい者支援は残したまま、生活保護や年金なども財源に充てる。法人税のアップも必要」(コアントロー2さん)、」「消費税率とインカムゲイン等の不労所得の税率を引き上げ」(いまいくんさん)という意見がありました。 現在より50兆円上の税収を確保する必要がありますが、消費税率1%で2.7兆円という状況では、20%も引き上げる必要が出てきます。法人税収は今13兆円程度なので、2倍にしても足りません。財源の確保がいかに難しいかということではないでしょうか。 次に労働に与える影響です。「賃金を高くすれば、人手不足は解消できる。」(コアントロー2さん)、「一律の給付は、きつい職場を敬遠するがために働かないという風潮を後押ししかねない」(DiamondBarさん)という意見がありました。3K職場の賃金を高くすれば、物価が上がり、ベーシックインカムの実質所得が目減りします。また、ベーシックインカムが払われるのだからその分は賃金カット、という会社も現れるかもしれません。いずれにしても、勤労や賃金にどのような影響を与えるのか、事前にしっかり影響を把握しておくことが必要でしょう。 給付付き税額控除(勤労税額控除)については、「可能な人には勤労を促すよい制度」(kyoko004さん)、「勤労できない社会的弱者に恩恵はあるのか」(コアントロー2さん)などの意見がありました。まずはこのあたりから始めてはどうでしょうか。来年10月から消費税率が引き上がる際、軽減税率が導入されますが、そのためには1兆円の財源が必要になります。これを廃止して給付付き税額控除を、というのが私の年来の主張です。 さて、ベーシックインカムが、シリコンバレーの起業家から主張され始めたということ、これをどう考えるのか。例えばテスラのCEOイーロン・マスク氏やフェイスブック創業者のザッカ―バーグ氏、ビルゲイツも同様の提案をしています。 ビルゲイツは、財源はロボットに課税すればいい、とも言っています。 AIの普及は、飛躍的な生産性の向上をもたらし、経済の持続的な成長が可能になるというメリットの半面で、低スキル労働者・知的労働者を代替する可能性があり、雇用は現在の半分程度になるという試算も出ています。AIがいくら効率よく生産しても、それを消費する(できる)者がいなければ経済は成り立ちませんので、政府がベーシックインカムにより国民の最低生活の保証をすることにより、消費を作り出し、経済の維持的な発展につなげようという考え方です。 AIの発達により生産性が現在の2倍に上昇すれば、我々の勤労時間は半分でよくなり、残りの半分の勤労に対応する所得は国家が保障・給付することができるということでしょう。 この話について、皆さんはどう思いますか。AIの普及とベーシックインカムの生活保障がこのようにうまくいくかどうか、意見をきかせてください。★森信議長の過去の円卓会議より・アベノミクスは、賞味期限切れだと思いますか? ・税や社会保障。世代間の負担は不公平ですか? ・消費税引き上げ。先送りに賛成ですか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.