働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3499 開催期間 2018年06月15日- 06月22日
皆さま、最後まで多くの投稿ありがとうございます。 最終日の「家族の誰かが『孤食』。週に半分以上?」の投票結果は、YES62%、NO38%となりました。 働く人の円卓会議参加者の数字を見る限り、本人を含む家族の誰かが「一日の食事を全て一人で食べている」孤食が週に半分以上の割合が60%を超えました。 これは、農水省の食育白書が発表した、15.3%よりもはるかに高い数字です。この数字が本当なら「孤食」の実態は多く、日本の家庭ではもはや日常になってきているのかもしれません。 それでは投稿を見ていきましょう。 私から最後の投げかけで、 YES/NOに関わらず、1日の食事を完全にひとりで食べている「孤食」の場合の「家族の栄養バランス」について教えてください。また、「孤食」ではなく「ひとり食」をされている時の目的や、メリット、デメリット、栄養バランスについても教えてください。 と問いかけたご返事もいただいています。 まずはYESの方の投稿から。 孤食を選ぶ夫の栄養バランスを「お弁当」で保っているkyoko004さん。お弁当箱の種類が増えているぶんだけ、kyoko004さんの頑張りが分かりますね。 ひとり食でもバランスよく、楽しく気兼ねなく食べているgomagomaさん。賑やかな子ども時代の食卓のいい思い出をそのままに、ひとりでも毎度の食事を楽しまれています。 できる範囲で、ひと手間かけて、野菜をレシピに加えていると真打ちさん。毎日誰かのために料理をされていらっしゃる工夫がとても良くわかります。子どもの未来の健康のために、子が気づかないけれど、親は子を思って行動しているものですよね。 孤食では栄養バランスが偏ると、いまいくんさん。こういう具体的なご意見をお待ちしていました。特に仕事で忙しいときには、腹を満たすことが優先で、バランス食まで考えられません。それを分かっていらっしゃるいまいくんさんなりに、野菜のスムージーや、食物繊維をとれる定食を選ばれている工夫は、「孤食」ライフにとっては大事ですね。炭水化物減らすも良くわかります。私も減らしていますので。 孤食が多く、腹をふくらます食事だったとblueberry53さん。家族の生活スタイルが変わることで、結果的に孤食になった。でも、改めて考えると「食事を楽しむということを忘れていた」という貴重なご意見をいただきました。この議論後、blueberry53さんがどのような食事をされていくのか。その後の変化に期待しています。 そして、「孤食」が週に半分以上ないご家族、NOの方のご意見です。 自分だけの食事は面倒で、簡単に済ませてしまうが、子どものことを考えるとバランス食になるとナカサワさん。作る量も増えることもありますが、誰かのことを思って作る料理は励みにもなりますし継続もします。それが自分の健康にもつながっているという気づきはとても大切で、心から賛同します。 孤食は少ないが、ひとり食の朝ごはんは偏っているとNOBUさん。小学校の先生なのでお昼は、必ずバランスがいい食事ですよね。1食1食も大事ですが、1日の中でどうバランスをとっていくか。ひとり食と、共食を重ねながら、いい生活のリズムができているのでしょう。 皆様、投稿ありがとうございました。 今回「1日の食事全てをひとりで食べる『孤食』」をテーマに、その実態と皆様のご意見を伺いましたが、働く人の円卓会議の場では、全体を通して以下のような感想を持ちました。 ●「孤食」が週に半分以上である割合が6割と非常に多いが、「孤食」であることにネガティブなイメージはなく、日常の生活シーンとなっている。 ●「孤食」の日があることで、より楽しい「共食」の機会を生み出している。 ●1日の食事で「ひとり食」することも、家族との「共食」もともに大切な時間として使い分けている。 食育白書の「孤食」調査の背景に、一人で食べたくないが食事の時間や場所があわない、食べる人がいないため仕方なくといった理由があがっていましたが、その人たち全員が孤食生活を不満に思っているわけではないという印象を持つようになりました。 また、今回の議論は、社会問題としてとらえられている高齢者の一人暮らしや、子どもの貧困による「孤食」と結び付けず、切り離して「孤食」を捉えないといけないと感じました。 共働き世代が多くなってきた今、毎度の食事を家族全員がそろって食べることは、難しく、今の時代にあったポジティブな「孤食」のスタイルを共有し、ひとりでも、みんなでも、食べる人にとって望ましい食事の機会になればと思います。 私は、日本パパ料理協会も運営しており、家族みんながいっしょに食事をする「共食維新」を進めていますが、今後は「共食」ではない「孤食」や「ひとり食」の機会を、親や子どもたちがネガティブにとらえず、むしろ共食と同じように楽しんで食べるポジティブなメッセージも出していきます。 1週間ありがとうございました。★滝村議長の過去の円卓会議より・家族みんなで食事していますか?・「健康寿命」を意識した食生活、していますか?・親に料理を教わりましたか?
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