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会議番号:3507 開催期間 2018年08月03日- 08月10日
みなさん、こんにちは! 小児科医の田村大輔です。 今年の夏は、猛暑ではなく酷暑ですが、みなさんの健康管理はいかがですか?食事、睡眠等、体調管理は十分ケアできていますか? さて、今回は、身近に起こっている感染症について議論してみたいと思います。『地域の感染症情報、気にしていますか?』です。 通常、ヒトからヒトへの感染性が高い病原体の場合、その流行は全国的もしくは世界的になります。飛沫感染や接触感染であるインフルエンザは、毎年、北半球が冬になると国内で流行します。日本人口の約10%が感染し、気候が温暖になる春先に終息します。その後、南半球は秋から冬になるので、今度はそちらで猛威を振るいます。接触感染であるノロウイルスは、伝播力の強さから、地域的に大きな流行を起こします。保育園で一人でも発症者がいると、瞬く間に同じ学年や全体に流行します。そして、その後、家族内や家族から友人、会社へと感染は拡大していきます。 一方、麻疹や水痘は、空気感染を起こすので、感染力は他の病原体とは比べものにならないほど強力です。今年の4月、沖縄県で麻疹が流行しました。厚生労働省が注意喚起を出し、マスコミでも大々的に取り上げられ、一般市民の方まで麻疹の怖さが広く浸透したことにより、国内での感染拡大は抑えられています。それでも、遠隔地である東京都、埼玉県、千葉県、愛知県、山口県、福岡県、福島県で散発的に確認されています。 このように、感染症は、その「感染性の強さと感染経路」に応じた「多種多様な封じ込め策」が、感染拡大の予防に効果があります。もちろん、病原体の遺伝子変異やヒトの免疫学的な応答、そしてワクチンなど他の要因も大きく影響する場合もありますが・・・。 そこで、これから1週間、皆さんと地域の感染情報について議論していきたいと思います。地域や地域社会とは、辞書では「区画された土地の区域。一定の範囲の土地。ある一定の地域に住む人々から成る社会」とありますが、例えば、保育園や幼稚園、学校や何かの習い事など、ある一定の集団生活が行われている場面を想定していただけると具体化できるかと思います。 地域の感染症情報に注意をしていますか?どんなことに注意をしているのか? また、していない方はなぜしないのか? 皆さんからのご意見・コメントをお待ちしております。 では、1週間、宜しくお願い致します。★田村議長の過去の円卓会議より・母乳と粉ミルク。赤ちゃんの健康に影響があると思いますか?・インフルエンザ、早くも流行。ワクチン接種、受けますか?・RSウイルス、知っていますか?
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