イー・ウーマン（ewoman）

新しい風を入れる（masako11・埼玉県・47）

派遣社員で働いていた時は、「他の会社では、どのようにやっているか色々教えて下さい」と言ってくださる企業もありました。そういった会社は、既に新しいことに取り組んでいるので、特に意見を言う必要は無かったですが、多様な人材で、外からの風を取り入れているような雰囲気がありました。新しい意見、外からの意見を受け入れる意識を持つことで、多様性が生きて来ると思います。

ここにも答えがあると思います（blueberry53・大阪府・62）

私は、お世辞ではなく、このイー・ウーマンを通じて多様性でイノベーションを起こす先駆けとなる人材が数多く生まれて欲しいと願っています。多様性を形の上だけで実現しようとする普通の企業に大きな革新を図る人材には、多くの人の意見を聞き、学び、考え、行動することが大切になると思いますが、イー・ウーマンには、円卓会議をはじめ、そのきっかけの場があると思います。また、未来を担う若い人たちのインキュベーターとしての可能性もあります。イー・ウーマンの活動に期待しています。

遅々として進んでいる？（黒船・神奈川県・51）

この20年間、日本企業の多様性確保はあまり進んでいない、と私は感じています。ただし後退はしていない。でも現状を続けていては、100年経ってもあまり状況は変わらないと。以前は、数値目標を設けて無理矢理多様性を確保することに反対でしたが、今の状況では、やはり”数”の確保は重要であると考えます。特に意思決定権を持つ管理職への女性や多様な人材の登用は、今の日本には不可欠だと思います。管理職における多様性を企業内全職員の比率と同等にする努力が必要だと思います。

均質化しないために（いぬいるか・東京都・58）

企業で採用の際のエントリーシート・履歴書に、米国などのように「写真は無し」「年齢・性別欄無し」とし、自己PR・職歴・職能で判断する。まず入口での差別・区別を無くすことが急務だと思います。と同時に、幼少時から教育の場で、オランダや北欧などのように年齢別クラスやクラスの固定化を止め、多様性のある環境に慣れることも重要と考えます。

目的と手段の意識づけ（DiamondBar・東京都・49）

まずはそれぞれの企業が数値目標などをつくり、社内で共有するのがいいと思います。社内の意識を変えなければ何も変わっていかないように思います。一方で、多様性自体が目的化しそうな危惧感も覚えています。新規事業、新サービス、品質改善などの目的があり、それを実現させるために必要な手段の一つが多様化だと思います。形を整えた後のことを考えていないとせっかくの多様性が活かせないと思っています。

職場以外での体験を（ナカサワ・東京都・49）

卑近な例で恐縮ですが、私がダイバーシティの大切さを痛感したのはPTAです。年齢も学歴も環境も違う人たちで運営しなければならない。その過程で関わる人も学校、地元企業、町内会と今まで接したことのない人達という体験で、多様な人の得意・不得意、それをいかに活かすのか？プライドを持って活動してもらえるのか？を考えました。PTAを始めとしたボランティア、副業などで職場以外の体験を増やすことが多様性を活かす社会につながると思います。

多様な人材の一人に（真打ち・栃木県・49）

新内閣は初入閣が多数で、この点を政府が多様性とするかは不明だが、女性の起用は一名だった。私は、退任しか考えていなかったある役員を続けようと思い直した。立場を維持しておく必要を感じたのだ。役職も上げるよう交渉する予定だ。世間が『多様性』と向き合い始め五輪招致も控えた今は、またと無い定着の好機と捉えており「この時期を逃してなるものか。」とさえ思う。周囲の同世代は管理職もいるが、一様に疲弊している。動ける自分を活かさなくては申し訳ない。

　今回は、多様性を活かせる社会の実現のためにできることについて、皆さんからとても建設的なコメントをいただきました。
　
　多様性の実現のためには多くの人の意見を聞き、学び、考え、行動することが大切で、そのきっかけを作る場の一つが円卓会議であるとおっしゃってくださったblueberry53さん。私もイー・ウーマンの果たしている役割はとても大きいと思っています。
　
　具体的には、数値目標の設定（黒船さん）、エントリーシートの質問を精査し、入り口で差別されないような工夫をする（いぬいるかさん）、企業が数値目標を作る（DiamondBarさん）などが必要と言うことですね。
 
　職場以外の体験を増やすことも重要ですね（ナカサワさん）。仕事だけをしていては逆に発想力を失ってしまうということだと思います。他方な人生経験が仕事にも役立つということだと思います。
 
　それにしても新内閣で入閣した女性は１名に減ってしまいましたね。「女性の輝く社会の実現」に安倍内閣は本気ではなかったと言うことなのでしょう。だからこそ、立場を維持し、かつ役職を上げるための交渉をすることを決意した「真打ち」さん。多様な社会を実現させるためには、私たち一人一人の覚悟が問われているということですね。
 
　１週間、皆さんと一緒に多様性を活かせる社会を実現させるためにできることについて考えてきました。そのためには女性を増やす必要がある。人口減少社会の中で、多様な人材が活かせなければ、日本の将来はありません。その実現のために、今できることをそれぞれで実行していきましょう。
　多くの投稿をいただきありがとうございました。


★大沢議長の過去の円卓会議より
・日本企業は女性人材を活かしていると思いますか？
・日本企業は女性人材を浪費していると思いますか？
・最近、転職を考えたことがありますか？

• 2018.10.05
• 大沢真知子 日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科教授　同大学現代女性キャリア研究所所長