イー・ウーマン（ewoman）

通告しやすいアドバイスを（綾ooo・東京都・41）

数年前に、近所で、警察と児童相談所の方が来る出来事がありました。児童相談所の方が、次に通告があれば保護になるということを言っていました。そのため、通告すると親子を引き裂くことになると感じて、大変負担に思いました。通告が負担にならない説明が、欲しかったです。また、今後は、通告がなければ、その親子に対して、児童相談所が動かないようにも受け取れ、不信感を感じました。

通報の現場に立ち会いました（あきんぼ・東京都・52）

自宅マンションの隣のマンションで、マンションの外廊下に出されて泣いている女の子がいて、自分と同じマンションに住む御夫婦が通報する場に遭遇したことがあります。何度も同じ女の子を見かけているらしく、「いつもなんですよ」と言いながら通報の電話をかけました。私は初見だったのでそんなに気軽に通報するのかと驚きましたが、何度も同じ状況を見ていたらためらわないのかもしれません。

ためらうが、通報する（おがわ・東京都・56）

児童相談所が通報者の情報を開示しなくても、自分や子どもに近い家族が対象の場合、自分が通報者として特定され、自分や子どもが被害に遭ってしまうのでは、という恐れはあり、ためらう気持ちがわいてしまうと思います。でも、子どもが苦しんでいるのを助けるためには通報しない、という選択肢はないと思うので、通報したいと思います。

ためらいますが（ゆいゆい・埼玉県・52）

そういう場面には遭遇したら、やっぱり、虐待なのか？たまたまなのか？通報した方がいいのか？かなり迷うと思います。でも、通報する道があること、通報しないと児童相談所も把握できないことは、頭に入りました。いざというときには、通報という選択肢を持っていることも大切だと思います。

救われた事例の紹介も（Futachan・兵庫県・58）

今回のように痛ましい事件が起き、児童相談所の誤った対応があった時だけメディアも大きく取り上げますが、児相の介入で助かった事案、通報で救われた事例ももっと紹介されると良いと思います。今回の会議で、虐待への対応だけでなく、「子育て困難」な家庭を発見し、早期に救いを差し伸べるきっかけにもなるという面も含めて、情報発信が不足していると感じました。

児童相談所以外との連携（おれんじ７８・神奈川県・40）

児童相談所という名前ではあるが、親子間の虐待についてはこどもの問題ではなく、親への支援が必要なのだと思う。隔離ではなく親のメンタルケアや家事支援で状況改善することも多いはず。その意味で児童相談所以外との多層的な連携支援が広まり、周知されるともっとよいと思う。

訪問と状況把握（真打ち・栃木県・49）

担任へ情報を伝えた事があった。友人から「息子を殴って唇が切れ、血が出た。」と、興奮気味に電話があった事がきっかけだ。ご主人は、出張で家に居る事が少なく、友人は子どもと二人で暮らしていた事も、報告を後押しする要因だった。県では来年度、子どもが生まれた県内全家庭に、おむつの無料配布をするそうだ。配布は訪問形式で、母親等との面会を通じ、産後うつ等を早期に把握する事がねらいだという。一過性ではない支援となるよう、行政と地域の更なる連携が急がれると感じる。

歯がゆいと言っていられません（リースリング・東京都・66）

事件が起こると、なぜ早く対応が出来なかったのかと悔しい思いです。子どもがひねくれたからと、叱る、暴力に及ぶのはその子の親に多くの責任があるはず。子どもがいない私としては、このような目にあってほしくありません。児童相談所などの忙しさも理解できますが、周囲の者の重要度の気づきや判断が手ぬるいといってはいられません。仮に間違っていたとしても親を注意する、関係機関あてに素早い問い合わせや、状況の報告が重要ではないかと私は思います。

子の親として（ともみん♪・埼玉県・49）

行きつけの美容室の担当さんは子どもの怪我で救急受診したところ虐待を疑われ、3か月以上子どもと引き離されました。近所の人やかかりつけ医、他の兄弟が日頃の様子を証言しても児相は認めてくれなかったそうです。辛かった心境と児相の対応への疑問を話してくれました。聞く限りでは、児相の対応にはわたしもいくつも疑問が残りました。それでも、危険をキャッチして事件を防ぐことができるのであれば、迷わず通報するでしょう。子の親として悲しいニュースが一つでも減ってほしいからです。

ためらってはダメ、肝に命じ（cheetan・千葉県・49）

本会議初日の時点では「yes」だったのですが、心愛ちゃん事件の一連の報道と、会議の議事録を読み、絶対にためらってはいけないのだと知りました。なので「NO」に投稿します！

躊躇わない自分になる（ma ki・滋賀県・32）

本当に心が痛む事件です。連日のニュースを見ては、我が子への想いを再認識しています。もし我が子の友達が同じような事件で亡くなるようなことがあれば、子どもに対してどのようにケアすればいいのか考えました。だから、他人事とは思わず、これはおかしいと感じたら躊躇せず通報しようと決意しました。行動することがその子と周りの人々のためになると信じて。子どもの感じ方と大人の感じ方は違うんだということを肝に命じて、それくらい…と思わず子ども達を見ていきます。

見えない聞こえない（SallyChan・東京都・48）

子どもの頃、一軒家で暮らしていた頃は近所の声もよく聞こえました。子どもが泣く声がして親がヒステリックに怒鳴っているのを聞いた大人は虐待かも知れないと、声掛けしていました。他人が余計なお世話と思わずに隣近所に気にかけていた時代です。いまはマンション暮らしで、子どもも見かけず、隣の音も聞こえないのです。また普段からコミュニケーションのとれていない人に突然、意見するのは難しいですから、もし目にしたら、耳にしたらまずは通報したいと思います。

たくさんの投票と投稿をありがとうございます。少しずつ「ためらわない」方が多くなって、心強いです。
 
「通告すると親子を引き裂くことになると感じて」（綾oooさん）と書いてくださいました。状況や児童相談所の言い方もわかりませんが、とてもご負担になられたのだと思います。子どもが「保護」されることになれば、もちろん一時的に、親元を離れることになります。
 
でもそれは、子どもを守るために必要であるという判断からです。親への子育ての指導やアドバイスなどが行われたり、経済的な問題などがあれば親自身が自立した生活ができるようなサポートを各機関が連携して行うこともあります。親子が離れる期間は、関係を整えるために必要な期間。そして、親子で暮らせるという判断がされれば、子どもは親元に帰ることになります。もちろん、親元に帰った後も、必要があれば、地域の見守りやサポート体制が敷かれます。
 
「通報しないと児童相談所も把握できない」（ゆいゆいさん）と書いていただきましたが、まさにその通りです。情報提供として、「虐待かな？」と心配だったらぜひ通告していただけたらと思います。多角的な情報提供があることで、虐待かどうかの判断や、親子をどうサポートしたり見守ったらいいのかなど、より適切な判断と方針を考える材料にもなります。
 
「子どもが苦しんでいるのを助けるためには通報しない、という選択肢はない」（おがわさん）、「仮に間違っていたとしても親を注意する、関係機関あてに素早い問い合わせや、状況の報告が重要」（リースリングさん）という意識をぜひ、持っていただきたいですし、子どもを、親子を守るためにも、そのような意識が広がったらと思います。
 
「子どもが泣く声がして親がヒステリックに怒鳴っているのを聞いた大人は虐待かも知れないと、声掛けしていました」とSallyChanさんが教えてくださいました。「どうした？」「大丈夫？」と声を掛け合える関係、顔が見える関係がご近所にあったらいいですね。
 
ただ、「普段からコミュニケーションのとれていない人に突然、意見するのは難しい」（SallyChanさん）のは事実。関係性がなかったり、関係性が薄いのに、声をかけることにより、親が批判されたように感じ、そのストレスが子どもに向いてしまうこともあります。「ですから、もし目にしたら、耳にしたらまずは通報したい」（SallyChanさん）を基準にしていただけたらと思います。
 
「絶対にためらってはいけないのだと知りました」というcheetanさん。意識を変えていただいてよかったです。虐待通告は情報提供。親子を見張るのではなく、見守る目が大切です。
 
虐待によって子どもがけがをしたり、命を落としたら、子どもは被害者、親は加害者になってしまいます。普段からのお付き合いも大切にすることで、子育ての悩みを相談しあえる関係になるといいですね。
 
「虐待かも」の心配を感じたときは、子どもを、そして親を守るために、ぜひためらわず通告してください。


★高祖議長の過去の円卓会議より
・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか？（2013年）
・虐待と思われる場面に遭遇したら、声をかけますか？
・児童虐待、過去最多12万件。5割が「心理的虐待」。防げますか？

• 2019.02.08
• 高祖常子 子育てアドバイザー、インターネットサイト「こそだて」編集長、NPO法人児童虐待 防止全国ネットワーク理事