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会議番号:3547 開催期間 2019年06月14日- 06月21日
御朱印をもらったことのある人の割合は4割強でした。もらったことのある方も、そうでない方も、御朱印という宗教的な習慣に対しては、おおむね好意的ですが、あまりに軽いノリには厳しい意見もありました。 今後のあり方については、(DiamondBar)さんの「ご利益を感じるのも、旅の思い出とするのも、作品として鑑賞するのも人それぞれでいいと思う」という、おおらかな意見が代表的かもしれません。 (ほりちゃん)さんの「こういうものは流行りすたりがあり、神社やお寺を訪れた足跡を残そうと今も昔もいろいろな方法がありました。御朱印がすたれたらまた別の形のものが生まれると思います」というのも、角度はやや違いますが、やはり余裕をもった捉え方ですね。 (真打ち)さんは、「社寺周辺にも経済効果が期待でき、訪れる人・迎える人・その周囲のみんなが恩恵を受ける仕組みとして、見事にバランスが取れているように思う」と、経済的にはいい仕組みという理解です。 ただ若干の好ましくない事例も出ているようで、(パフィンドーナッツ)さんが指摘されるように、「神主さんが、急かされたり、書かれた御朱印が下手だとか汚いと言う方もいる」ことは残念な事態です。あまりに身勝手な要求に閉口して、祭りの際の御朱印を中止した例も実際起きました。 宗教性があるようなないような、そしてどの宗教と限られてもいないような習俗や習慣に対しては、たいていの日本人は寛容です。お寺や神社の側も、歴史にはあまりこだわらず、アニメをあしらった御朱印を売り出したところもあります。アートと呼びたくなるような御朱印もあります。どこからが「ほどよい習俗」からの逸脱であるかは、われわれ自身が判断していくことになります。たとえば転売が主目的となると、眉をひそめたくなる人が多いでしょう。 ときにはその宗教的な側面についての歴史も知って、趣味だけのものではなかったという認識をもっていただくと、どこまでが許されるかの判断もつけやすいでしょう。 個人的には、御朱印は宗教施設における人と人のコミュニケーションの役割も果たしているのだ、という認識を深めてもらうといいのかなと思っています。 1週間、多くの方々から、いろいろなご意見をいただきました。ありがとうございました。 ★井上議長の過去の円卓会議より・寺や神社、あなたの生活にとって必要なものですか?・宗教文化についての教養、深めたいですか?・「ハラール」という考え、理解していますか?
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