働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3550 開催期間 2019年06月21日- 06月28日
面倒な政治より、経済的繁栄に目が向いている、と見られていた香港の人たちが、行政長官やその後ろにいる北京政府に体を張って「異議申し立て」をしたことは、円卓会議で圧倒的多数が「注視している」に投票するほど、共感を呼んでいます。 大阪で始まったG20サミットを前に香港市民は、本土へ容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例の改正」を習近平主席が出席する首脳会議で議題にするよう求めています。 香港政府は条例改正を当面行わないと表明し、鎮静化を図っていますが、1国2制度が空文化されることを恐れる市民たちの怒りは収まっていません。 仕事、家庭、友達といった暮しの中で、淡々と或いはもがきながら生きる私たちにとって、危険を冒す抗議活動は、日常を踏み超えた行動です。かけがえのない日常を守るために、非日常的なリスクを取る。人生にはそんな瞬間があるようです。 本題からズレることを覚悟で「あなたに入ったスイッチ」を投稿して頂きました。 「東日本大震災」(unagiさん)、「子どもが出来たと分かって」(シンゴパパさん)、「海外生活で日本を見て」(パフィンドーナツさん)、「『朝日ジャーナル』『東京に原発を』などを読んで」(いぬいるかさん)、「人を記号化し掃き捨てる想像力のなさに怒りと涙」(achikoさん)。 ひたひたと溜まったマグマが噴き出す瞬間を多くの人が経験されている。投稿に自分を重ね、あらためて考える機会を得ました。 「見せる背中に徹しようと考えを改めた」という真打ちさんの一言はぐっと来ました。スイッチが入っても、しばらくすると潮が引くように日常に戻ってしまうのはよくあることです。他者と接する行動パターンを変えるきっかけにされたことは素晴らしいと思います。 政治的行動は、他者とどう関わるか、ということの延長戦上にあるのではないでしょうか。ご近所や職場の付き合い、親しい人のお見舞い、ボランティア、市民活動など他者との関りの場は多様です。自分にとって、これは失いたくない、と強く思った時、一歩踏み出すことはよくあることです。香港の人は「当たり前だった自由」が侵されると敏感に反応した。この波もいつか引くでしょう。その一方で、中国や香港政府は決して諦めないでしょう。しかし「100万人集会で悪法を無期延期に追い込んだ」という体験は、きっと人々の心に残ると思います。 さて、あなたはどうですか? この一週間、面倒な設問に、真摯に向き合って頂き、本当にありがとうございました。★山田議長の過去の円卓会議より・「消費税増税10月から」。支持しますか?・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?・英国のEU離脱、あなたは賛成ですか?
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