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会議番号:3552 開催期間 2019年07月05日- 07月12日
日本にとって日米同盟の意義は、冷戦が終わるまではソ連(現ロシア)の軍事的脅威に対する防衛でしたが、いまは中国の脅威に対する抑止力でしょう。だから、日中関係が良好になれば日米安保の価値は減りますが、逆に日中関係が悪化すれば日米安保の価値は高まります。日中関係というか、日本が中国にどう対応するかによって、日米同盟のあり方も違ってくるということです。 「micro-macro」さんは、南シナ海や東シナ海で軍事的なプレゼンスを拡大する中国に対して毅然と立ち向かう必要があり、「日米合同の軍事演習を実施するなど、日米同盟を抑止力にしていく」と言います。普天間基地の返還問題でも、普天間の海兵隊をグアムかハワイまで戻してと日本が言いづらいのは、それが中国に対しては、尖閣諸島を中国が占領しても米軍は関与しないという「誤ったメッセージ」になることを恐れているからです。 「unagi」さんは、日中の軍事的な緊張を高めることは双方とも望んでいないとして、中国との経済連携を強め、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)を実現させることを提案しています。そうすれば、「米国との同盟は維持しつつ、米国に対する依存度も下げられる」と言います。経済的な相互依存を高めることが安全保障につながるという経済安保論は安保の大きな柱です。 米中の貿易戦争は、貿易だけにとどまらず、覇権をかけた新冷戦だという見方があります。そうなると、日本は日米同盟を強化するか、中国との経済関係を強化するか、の選択をこれまで以上に迫られるでしょう。「パフィンドーナッツ」さんが言うように、「両国を平和的に結びつける役割」を日本に期待したいのですが、現状は「米国が望む動きしかとることができない」状態です。しかし、中国の大国化はさらに進んでいくでしょうから、「真打ち」さんは「日本が振り回され疲弊していく」光景が描きやすいと言います。 いまはトランプ発言に振り回され、これからは中国に振り回される、という日本の姿はなさけないかもしれません。「chiekoN・S」さんが言うように、日本が経済協力や平和維持活動への参加などで、「世界平和のために働いていることを米国に理解させる」ことが大事ですし、「blueberry53」さんは、日本が「局地戦での考え方と戦略的な考え方を分ける」ことをすれば、「米国の国益に隷属する必要はない」と言います。米国に直言する勇気を日本は持とう、ということですね。 そこで、今後の日米、日中首脳会談に向けて日本の首相はトランプさんと習近平さんに何を直言したらいいでしょうか。「日米同盟、安泰ですか」へのYES、NOとあわせ、みなさんの意見をおきかせください。★高成田議長の過去の円卓会議より・子どもの時の被災体験、ありますか?・北方領土問題、解決策ありますか?・移民の受け入れは、賛成ですか?
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