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会議番号:3552 開催期間 2019年07月05日- 07月12日
G20大阪サミットは米中首脳会談に世界の注目が集まり、終了後は突然の米朝首脳会談で世界を驚かせ、まるでトランプ劇場でした。そのトランプ米大統領が日本に置き土産で残していったのは、日米安保条約の見直しでした。「日本が攻撃されれば、我々は命と財産をかけて日本を守るのに、我々が攻撃されても、日本は我々を助ける必要がなく、(我々に対する)攻撃をソニーのテレビで見ることだけだ」と、米メディアに語り、日米首脳会談後の記者会見でも、「不公平な条約だということを過去6か月間、安倍首相に伝えてきた」と語りました。 日本政府は、米軍に基地を提供し駐留経費も思いやり予算などで負担しているとして、片務的とか不公平とかという指摘は当たらないと説明、トランプ発言の火消しに懸命です。しかし、トランプ大統領は、欧州のNATO(北大西洋条約)諸国や韓国に対しても、同じような要求をしていますから、少なくともトランプ政権が続く限り、日米安保体制の見直しは繰り返し出てくるでしょう。 トランプさんを完全に納得させるには、米国が攻撃された場合には日本も参戦するという条件なしの集団的自衛権を安保条約に盛り込むしかありませんが、そのためには憲法9条の全文を書き直すことが必要だと思います。それができないとなると、米軍の駐留経費の日本負担をさらにふやしたり、米国製の兵器をさらに買い増したり、さらには農産物や自動車などの貿易交渉で米国に譲歩したりといった「取引」(ディール)を迫られることになります。 そんなに言うなら、こちらから安保条約は願い下げだ、と啖呵を切りたいところですが、米中の貿易戦争は、それにとどまらず、世界の覇権を争う戦いに発展しそうです。そのあおりで、東アジアでの中国の軍事的な圧力は今後も強くなるため、日米同盟の重要性はさらに強める必要がある、という見方もあります。 「日米同盟、安泰ですか?」と題して、議論をしたいと思います。参院選でも、日本の安全保障や憲法改正の問題が争点のひとつになっていることもあり、自分の投票行動も考えながら、私はこうする、こう思うという主体的な意見を歓迎します。まずは、日米安保条約は不公平だというトランプ発言についてどう考えるか、というあたりから議論をしてみたいと思います。★高成田議長の過去の円卓会議より・子どもの時の被災体験、ありますか?・北方領土問題、解決策ありますか?・移民の受け入れは、賛成ですか?
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