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会議番号:3553 開催期間 2019年07月12日- 07月19日
梅雨寒が続く中、今回は、気象の変化の中でも、気温の変化による不調、特にこれからの本格的な夏に向けての対策に関する投稿をいただきましたが、暑さ対策より、冷房対策についての投稿の方が多かったです。 暑くなると、暑さで水分や冷たい飲み物を多く取るようになります。そのことで、胃腸機能が低下し、消化・吸収が悪くなり、食欲不振になります。あっさりした食事が多くなり栄養不足となり、また、寝苦しい熱帯夜により睡眠不足も重なり、体力を消耗することで夏ばてが生じてきます。そのため、皆さんの投稿にあるように、温かい飲み物を取る(nekosaurusuさん、kyoko004さん)こと、栄養バランスを考えて食べること(nekosaurusさん)、睡眠をしっかり取ること(真打ちさん、パフィンドーナツさん)は、夏ばて対策に非常に大切です。 冷房の効いた室内にいることで体温調節機能は低下し、暑い屋外と冷房で冷えた室内を行き来して温度差がある中で生活をすることで、自律神経もバランスを崩してしまい、だるさ・頭痛・めまい・手足の冷えなど様々な症状が起こりやすくなります。冷房が効きすぎた部屋では、羽織物・レッグウォーマー・ウエストウォーマー(本の虫さん)、ストール(nekosaurusuさん)で冷えを防いだり、自律神経を整えるためにも、疲れ・ストレス・体調を気にしながら(n.danさん)、整体にいったりセルフメンテナンス(りょうききあきらさん)をきちんとすることが必要です。 セルフメンテナンスを行なってもなかなか症状が改善しない場合には、漢方薬が活躍することも多いです。倦怠感が強く、食欲もなく、夏やせする方には「清暑益気湯」、さらに胃腸機能が低下して体力が著しく落ちて寝汗もある方には「補中益気湯」、胃腸が弱く手足が冷えて全身倦怠感がある場合は「六君子湯」などがよく使用されます。また、冷房の効いた部屋に長くいることで、下痢や全身倦怠感がある方には「真武湯」、手足の冷えや冷えるとおなかが痛くなる方には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、冷え・むくみ・頭痛があれば「当帰芍薬散」などが用いられます。西洋医学では病気として診断されない冷え症や倦怠感などは漢方が得意とする分野でもあるので、症状が強かったり、長く改善しない場合は、医療機関でご自分の症状や体質にあった漢方薬の相談してみるとよいでしょう。 外国人の方と仕事をされているゆみ子さんからは、個人により快適と感じる温度の違いについての投稿をいただきました。ヒトは、3歳頃までに、体温調節機能を獲得すると言われていますが、今では、夏は冷房、冬は暖房と空調が行き届いた空間で育つ子どもが多く、体温調節機能が低下する可能性が危惧されています。そのため、体質だけでなく、もしかしたら、成育環境も寒暖差の感じ方に違いを生じているかもしれません。 今回は、女性からの投稿がほとんどとなっておりますが、男性の皆様からの投稿、身近な男性の気象による体調の変化などがありましたら教えてください。引き続き、気象の変化による不調への様々な対策など、たくさんの投票・投稿をお待ちしております。★講演会 「男と女の更年期~人生100年時代、更年期をどう乗り切る?~」 2019年9月28日(土)13:30~16:00 グランシップ(静岡市) 鈴木美香さんが登壇! 「女性の更年期」について講演します。 ★鈴木美香さんの近著、発売中!「フローチャート女性漢方薬 とくに女性には効果バツグン!」 (新見正則・鈴木美香:著)★鈴木議長の過去の円卓会議より・相談できる婦人科医、いますか?・更年期について、学んでいますか?・女性ホルモンについて、学んでいますか?
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