イー・ウーマン（ewoman）

応援したい会社（DiamondBar・東京都・50）

株式投資をしていますが、スタンスは長期投資。お客様や従業員を大切にし、世の中の役に立つような商品やサービスをしている会社が投資対象です。配当や業績がそれほど良くなくても、いい商品やサービスを提供しようと頑張っている会社を応援するつもりで投資をしています。肌に優しい化粧品、リサイクル可能な容器、介護施設向けの食品など社会貢献を意識している企業が多いです。

自治体にも頑張ってほしい（unagi・東京都・58）

漠然とした興味ですが、気になっていたことなのでYESとしました。外務省のサイトを見るとSDGsの取り組み事例が一覧になっていて、企業はそれなりの数ですが、自治体の取り組みが思いのほか進んでいないので驚きました。東京都が入っていないのも残念です。グローバル企業は改革を進めていけると思いますが、地方の中小企業のSDGs取り組みには地域の理解が特に必要でしょうし、自治体の支援が不可欠だと思います。

圧倒的なジェンダー平等の低さ（黒船・神奈川県・52）

私の所属機関の中期目標にもSDGsが明確に示され、行動しやすくなっています。世界で共通する目標が示され、合い言葉のようになっている現状は、とてもわかりやすくて良いと思います。周囲では個別のゴールに対する取り組みには真剣なのですが、ジェンダー平等が圧倒的に低い。日本でのプロジェクト数や予算も話にならないくらい少ない。海外の人に指摘されても、組織として取り組めない。W20-G20で宣言採択したのであれば、自国のジェンダー平等にもっと真剣に取り組んで欲しいです。

目的逸脱への不安（真打ち・栃木県・50）

壮大な目標へ関わるか否かは、自分との接点の有無がカギだと思う。等身大の場面が想定できることで、実践へ繋げやすいのではないか。一方で懸念もある。国の要望に応えようとするあまり、企業のストレスに発展しないか、という点だ。例えば、働き方改革では行政機関が率先して行い、実践データを公表する等、数字の背景には相当なストレスが隠れていたように思う。「何の為に」という意識は常に鮮明であって欲しい。内容は異なるが、返礼をあてにしたふるさと納税が頭に浮かんでいる。

評価のリスクも開示を（blueberry53・大阪府・63）

SDGs経営もESG投資も、リスクに対する的確な評価と改善という面では企業自身には必要なものだと思っています。ただ、ISOでも継続的改善を求められているように本当に深化しているのか、また、企業のレベルから見て無理をしているのか、不足しているのか、あるいは、イノベーションの力を持って対応が進めているのかなどが、本当に判断されているのか疑問に思うことがあります。経営情報の公開の限界の問題でもあるかもしれませんが、頼り過ぎるリスクも示していく必要があると思います。

皆さん、会議2日目も非常に参考になる投稿をいただきまして誠にありがとうございました。unagiさんのように「気になっていたことなのでYES」といった感じでご参加いただき、それをきっかけに外務省のサイトなど関連の情報に積極的に目を向けるようになっていただければとても嬉しく思います。
 
真打ちさんがおっしゃるとおり「（SDGsが掲げる）壮大な目標（ゴール）へ関わるか否かは、自分との接点の有無がカギ」であることは事実で、個々（企業や自治体）が掲げる目標達成のための努力が関わる方々の強いストレスになってしまっているようでは元も子もありません。SDGsが目指す17のゴールのなかには「働きがいのある人間らしい仕事を推進する」といったものもあるわけで、やはり「何の為に」という意識を持つと同時に、ある程度楽しみながらSDGs推進に向き合うというのも大事なことですね。
 
もちろん、何か一つのことを為して行くためには相応の動機、モチベーションとなるものも求められるところです。それは、企業にとっては一つに「自社のイメージやブランド力の向上」などということになるのでしょうが、そもそも個々のビジネスは「地球環境が健全であってこそ成り立つ」という視点で向き合うことも必要であると思われます。一方、地方・地域の自治体にとってはSDGsの取り組みを通じて自らが魅力ある存在となることで、過疎や限界集落などの課題をクリアして行くという視点も必要でしょう。むろん、そうした課題とはあまり縁のない東京都にも、unagiさんが指摘しておられるとおり、より積極的に率先して関わってもらわなければと思います。
 
なお、SDGsが掲げるゴールのなかには「ジェンダー平等を実現しよう」というものもあります。これなどは、真打ちさんがおっしゃる「等身大の場面が想定できること」に近いのではないでしょうか。このゴールのなかには、女性の能力強化や活躍推進、各種の権利付与などという個々のターゲットがありますが、実際にこうした課題に対する解決度合いの高い企業の方が、そうでない企業よりも株価のパフォーマンスが良いというデータも実際にあります。また、SDGsに貢献するプロジェクトに必要な資金を「グリーンボンド」の発行で賄う企業の株価は、そうでない企業よりも比較的底堅いとの分析もあります。
 
blueberry53さんがおっしゃるとおり、多分に定性的な要素のリスク評価を的確に行うというのはなかなか難しいものです。ただ、そうした役割の一部を「市場」に委ねるというのも一手ではないかとも思います。DiamondBarさんが述べておられるように「投資で応援したいと思われる企業かどうか」という観点も評価のうえでは重要で、それに定量的な公開情報と併せてじっくり吟味された結果が市場の評価＝株価であるという視点も持ち合わせておきたいものです。
 
本日は、皆さんご自身やお知り合いの方の勤め先にSDGs経営の具体例などがありましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。とくに、広くダイバーシティや女性活躍推進などへの取り組みに関わるご意見などいただけたら嬉しいです。また、個人的に「ESG投資を実践している」という実例であるとか「いまだ疑心暗鬼で手が出せない」などという率直な感想などもお聞かせいただければと思っています。もちろん、いまだ漠然としたイメージしか持ち合わせていないものの「興味はある」ということでもまったく構いません。どうぞ、よろしくお願いいたします。最終日に向けて、多数の投稿をお待ちしています。






★田嶋議長の過去の円卓会議より
・自分に合った保険（保障・補償）、選んでいますか？
・マイナス金利。あなたの生活に影響ありますか？
・最近の金融市場の動きに関心ありますか？

• 2019.08.28
• 田嶋智太郎 経済アナリスト、日経CNBCコメンテーター