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会議番号:3581 開催期間 2020年02月14日- 02月21日
「米中対立」の時代といわれています。第二次世界大戦を経て、世界のリーダーになったアメリカに、中国が、対抗勢力として登場した。経済力だけでなく、「民主主義」と「一党独裁」のどちらが優れているか、が焦点となっています。 「そんなこと決まっているじゃないか」とみなさん思うでしょう。「人民の、人民による、人民のための政治」(リンカーン大統領)こそ近代が行き着いた政治制度だ、と。トランプ大統領の登場は、この常識を揺さぶっています。「選挙独裁」という言葉があります。選ばれた政治家が、その権力を乱用し、独裁政権のようにふるまう。イエスマンで固め、政府機能を自分のために使い、税金で身内を優遇する。 ウクライナ政府に対し「援助が欲しいなら、対立勢力であるバイデン氏のスキャンダル情報を出せ」と迫ったのがウクライナ疑惑とされています。ロシア疑惑は、ロシアの情報機関に対立候補の不利な情報を流させた、というものでした。かろうじて切り抜けたものの、大統領の疑惑が晴れたとはいえない。そんな人がアメリカの大統領にふさわしいか。中国の習近平は、共産党の内部で選ばれたリーダーで、人権問題などで危ないところはあるが、国家運営では着実な成果を上げている、という評価もあります。 選挙で選ぶ政治家がいい政治家とは限らない。有権者が、一時の熱狂や、目先の利益、好き嫌いで投票すると、公正な政治が破壊される。民主主義は「衆愚政治」に陥る恐れがあります。他人事ではありません。今日の投稿でも、みなさん日本と米国の「共通点」に鋭い目を向けています。 大事なことは、貴方がどう判断するか。有権者がきちんと手綱を握っていれば政権は暴走しない。「民主政治」の最大の敵は「無関心」ではないでしょうか。 アメリカは、1年掛けて大統領を選ぶ。政治を自分の手に引き寄せる、すばらしい仕組みです。何が起こるか、わからない。アメリカの民主主義がどう機能するか。日本の有権者にとっても大いに参考になるビッグイベントがこれから始まります。 この一週間、ありがとうございました。日本の政治を考える上でも、いい議論ができた、と思います。★山田議長の過去の円卓会議より・安倍政権。長期政権の緩み、ありますか?・日韓摩擦。あなたが心がけていること、ありますか?・米大統領選。この選び方、いいと思いますか?(2016年11月)
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