イー・ウーマン（ewoman）

ヘルスリテラシーを高める必要性（yuk-hat・埼玉県・35）

安定した慢性疾患の方のオンライン診療は、今後大きく進むと思います。一方で、まだ診断がつかない場合に必要な検査、適切な診断・治療を受けられる機会が減ることの無いよう注意が必要だと思います。オンラインに頼るあまり、患者が病院に行くのを面倒・怖いと思い、医師が検査が必要と判断しても来院してくれない、という状況では意味がありません。服薬指導や情報提供のオンライン化も賛成です。患者やその家族、一般の方がヘルスリテラシーを高めることに薬剤師が上手く貢献できるのではと思います。

全てでなくても（Zonnetje・海外・その他・44）

海外在住者です。先日かかりつけ医から持病の調子はどうか尋ねる電話が、医師のアシスタントから入りました。すべてをオンラインで済ます必要はなく、コロナ感染者が減少しても、可能な範囲でオンライン診察を続けてはどうでしょうか？　定期的なチェック、出かけるのが不自由なお年寄り等、実際に医師のところに出向く前に必要性を確認する等、付加価値はあると思います。

時限的ではなく今後も拡充希望（パフィンドーナッツ・埼玉県・51）

セキュリティの問題は大きいですが、その点については日々進歩しているので解消出来ると思います。今後の様々な社会問題に対応する為にも推進して頂きたいです。推進しない、時限的とは医師会の方々の利権が絡んでいるとしか思えません。（建前は議長が仰っている通り）

軟化が生んだ軌跡（真打ち・栃木県・50）

日本医師会などは、今回の非常事態で止むを得ず、従来の姿勢を軟化させたのかと私は思っている。しかし、前例のなかった事に対する確かな軌跡は、普及拡大への大きな一歩に値するのではないか。時限的な措置である点を覆す事は難しいと思う反面、収束で元へ戻すのだから…との考えには柔軟性を持って、今回の実施状況を精査するなど 建設的に発展へ繋げて欲しい。

医師＆薬剤師の権限見直しを（グッドラック・千葉県・50）

幸い私自身は病と無縁ですが、定期的に両親の通院に付き添います。いつも混雑している病院ですが、よく見渡すと（両親も含め）同じ薬の処方を受けるだけの目的で定期的に通院している方々が少なからずいるようです。一方、最近、薬局の服薬指導レベルが上がっていると感じており、症状に気になる変化が無ければ薬局で完結できないものか？と思うこともしばしば。薬剤師の権限を増やすことで、医師が重症患者により時間を割くことができ、有事でも医療体制維持がしやすくなるのではと思います。

可能ならば（snow・福岡県・54）

主治医を決めて、扱いやすいスマートフォンやパソコンから診療することが可能ならばオンラインを使いたいと思います。内科、皮膚科、心療内科など、外科以外はドイツのような家庭医の存在が必要ではないでしょうか。

運用責任者が一番の課題（hiro2・61）

私は医療も情報関連も全く門外漢ですが、なりすましや基礎データの問題などもいまある技術や仕組み（マイナンバーカードなど）を使えば不可能ではないと思えます。それでも不安を感じる原因は、現在の政治や官僚と医療現場との噛み合わせの悪さ。運用する目的、誰のためかが明確で、不正な利益が発生しないしくみを運用する側が作ることを信頼できるような運営責任者＝政治であって欲しい。

定着のためにトップの指導力を（blueberry53・大阪府・63）

今回、オンライン診療が進みかけたのはやむを得ない事情からと思いますが、定着させるには制度を動かす患者側の強い声が大切になると思います。また、次のパンデミックへの備えとして必要であることを強く訴えることで進むこともあると思います。オンライン診療にかかわらず各分野で日本はデジタル化の波に乗り遅れがちだと思いますが、それを乗り越えるには、明確なビジョンの下に政治のトップの強い信念と行動が必要と思います。そして、それを国民に具体的に見せるサポート体制も必要と思います。

医師と薬局の連携が重要（DiamondBar・東京都・51）

薬をもらうときには、かかった医者の近くの薬局に行くことがほとんどです。錠剤から粉末へと薬の形状を変えてほしい時などは処方した医師と連絡を取り対応してくれたりもするので安心感があります。ただ、長期的に飲んでいる薬などは体調や併用している薬があるかどうかを伝えれば済むので、オンラインをうまく活用すれば待ち時間がなく薬が受け取れるなどのメリットもあると思います。

眼科医院さんにぜひ導入熱望です（もいすちゃあ・神奈川県・50）

私自身、体の異変があると真っ先に目や喉に炎症が発生します。このため定期的に眼科や耳鼻咽喉科の先生にお世話になっています。耳鼻咽喉の症状を診断しやすい角度でリモート撮影できるか技術面！？で個人的に不安です。が、眼の状態は最新技術や専用アプリでカバー可能なのではと考えています。翁議長、どこまで診断可能なのかをぜひ教えてください。処方箋に関しては全診療科で対応可能になったのでしょうか？

医療スタッフの基本的人権（メヌエット・兵庫県・61）

私はコロナ緊急事態から、医療スタッフの基本的人権は保障されていなかったと気付きました。海外の紛争地域に出向く自衛隊員には危険手当が当然のように付与されメディア報道も同情的、コロナ最前線で感染リスクにさらされ命を懸けて貢献している看護師協会が「危険手当の支給を」と政治活動を始めました。また医療スタッフの家族への、保育園や学校、会社に来ないでほしいという直接的な圧力に心痛みました。社会的に医療崩壊へのベクトルが何重にも重なっていると感じています。

１週間、オンライン診療、オンライン服薬指導について、熱くご議論いただき、本当にありがとうございました。皆さんのご意見は、私にとっても大変参考になりました。
 
今回の時限的措置は、「普及拡大への大きな一歩に値するのではないか。柔軟性を持って、今回の実施状況を精査するなど 建設的に発展へ繋げて欲しい」（真打ちさん）、「なりすましや基礎データの問題などもいまある技術や仕組み（マイナンバーカードなど）を使えば不可能ではないと思える」（hiro2さん）と、継続していくための様々な努力が必要との意見が多かったです。
 
「定着させるには制度を動かす患者側の強い声が大切になる」（blueberry53さん）というご意見、本当にその通りだと私も思います。今回多くの方がオンライン診療の利点を実感しますから、その声も反映させて、デジタル技術を活用したよりよい医療につなげてほしいと思います。もいすちゃあさんは、初診についておたずねかと思いますが、今回の規制緩和には診療科の特定はありません。当該医師の責任の下で医学的に可能であると判断した範囲において、オンライン診療が認められます。HPを調べたら、既に眼科で初診からオンライン診療を実施しているところもあるようです。
 
今後オンライン診療や服薬指導を進めていくためには、「家庭医の存在が必要」（snowさん）、「医師と薬局の連携が重要」（DiamondBarさん）、「薬剤師の権限を増やすことで、医師が重症患者により時間を割くことができ、有事でも医療体制維持がしやすくなるのでは」（グッドラックさん）、といった大変貴重なご提言もいただきました。
 
今回の感染拡大で、日々リスクにさらされ、患者のために尽くしてくださっている医師や看護師など医療関係者の映像をみるたび、メヌエットさんのご意見にもありましたが、そのリスクや社会的な役割の重さに見合う様々な配慮を考える必要があるのではないか、と私も感じます。今後二度と医療崩壊が起こらないような体制整備も求められていると思います。
 
今回の新型コロナウイルスの感染拡大は簡単には収束しないとみられており、経済の面でもきわめて深刻な困難に世界も日本も直面しています。こうした中で、今、リモートワークが広がり、働き方も柔軟な方向に変わる兆しが見えます。また、多くの大学など教育機関ではオンライン教育を実施し始めています。デジタル社会への歩みが今回の感染症拡大を契機に加速するでしょう。
 
技術革新を最大限生かし、対面の良さと組み合わせて積極的にデジタルな技術を使い、その質と生産性を上げていく。これは、オンライン医療や服薬指導だけでなく、いずれの分野でも今後の日本にとって息長く必要とされる大事な取組ではないかと思います。
 
世界中に広がっている新型コロナウイルス感染症が早く収束することを祈るとともに、日本の医療提供体制が持ちこたえ、さらに収束したのちには、その経験をもとに、より先進的な技術を最大限活用し、医療関係者の働き方改革、患者の安心、医療の質向上に結びつく方向で医療提供体制がさらによくなっていくことを心から期待します。
 
皆様　１週間どうもありがとうございました。

• 2020.04.24
• 翁百合 株式会社日本総合研究所 理事長