働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3627 開催期間 2021年02月05日- 02月12日
「障害」は、前に進もうとするから見えてくる。乗り越えるためにある、といわれます。 歴史は、人々の前に立ちはだかる壁はやがて崩れ落ちる、という連続でした。現状で、多くの人が感じている「政治家になる障害」も絶対的なものではない。「政治をなんとかしよう」と切実に思う人が増えれば、乗り越える活動や知恵が、あちこちから出てくるでしょう。 私たちが議論していたこの一週間、「女性差別発言」が国民的論議になり、五輪組織委員会の森喜朗会長は今日、辞任するそうです。森発言は「多くの男性の本音」という声もありました。しかし、そうした考えは「誤り」であり「世間に通用しません」ということを多くの人が確認したのが、今回の出来事だったのではないでしょか。 女性に立ちはだかる壁が少しずつ崩れ始めています。それだけではありません。「大事なことは裏で決め、表の会議は儀式にすぎないから、場所をわきまえろ」という日本型合意形成の仕組みが見えてきました。 女性は「わきまえない(空気を読まない)」から自分の意見を会議で述べる、だから会議が長くなる」という森さんの指摘は、見事に「日本の民主主義に欠落している部分」を示してくれました。 「障害」を直視することは、乗り越える第一歩です。ルートはいろいろある。視野に入ってきたのが「地域活動」というルートです。 「現実に見合った政治を行えるのは地域活動の担い手の方々」(パフィンドーナッツさん)、 「地域をよくしたい、貢献したいという意志がある担い手に、政治にも加わってもらうことが必要」(シンゴパパさん)という投稿が示しています。Eldaさんは「社会の目の届かない分野に当事者意識をもって取り組む担い手が政治を動かす」と言います。普通の人が「目の届かない分野に当事者意識を持って取り組む」のは簡単ではなさそうですが、どう動けがいいのでしょうか。 「散歩のついでに地域のイベントのお知らせも見るようになり、先日は地域でのお話コミュニティに参加してみました。会話から、近所のごはん屋さんでランチを買うようにしようとか、共助の輪を感じました」というTohkoさんの投稿にヒントがあるように思いました。 近所の人が、気楽に集まり、身の回りの課題が話題になれば、会話から新たな気づきが生まれる。壁を越える登り口はこのあたりかもしれません。ニライカナイさんも「コミュニティカフェの活動をしている地域のNPOに参加したい」と言っています。 コロナのおかげで「職場の呪縛」が緩み、生活の場に目が向くこのごろです。「暮らし」の側から世の中を見る機会が増えています。普段、接触が薄かった地域に踏み込んでみてはどうでしょう。自治会でも、コミュ二ティカフェでも、オヤジの会でもいい。 ヒトは社会的動物です。群れで生きる。近年、日本のヒトは会社や職場という「仕事の場」に群れる傾向が強かった。軸足を「暮らしの場」にズラすだけで、世の中の見え方が変わるのではないか。「当事者意識」は、社会と自分の接点を意識するところから生まれると思います。 一週間、議論に参加して頂き、ありがとうございました。同時並行して動いているコロナも五輪も、他人事ではありません。世の中も、人の意識も、動いています。またの機会に顔を合わせましょう。
★山田議長の過去の円卓会議より
・学術会議への首相介入、納得できますか?
・香港の民主化運動、気にかけていますか?
・政治への無関心。蔓延していると思いますか?
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