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会議番号:3633 開催期間 2021年03月19日- 03月26日
中国との関係が厳しくなりつつあることは、なんとなく皆さんが肌で感じておられると思います。これまで日中間の懸案事項といえば、靖国問題と尖閣をめぐる領有権争いでした。しかし、今はそういった問題だけでなく、それに南シナ海、台湾問題にまで広がっています。 これまで日本は、日本が抱える対中懸案事項以外は、中国を名指ししての非難は避けてきました。「現状を変更しようとする一方的かつ威圧的な試みに深刻な懸念」という姿勢にはもちろん南シナ海の問題も背景にあるとしても、基本的には尖閣を意識した発言です。 ところが今では、日米の2プラス2の会談後に発表された共同文書では、「中国による、既存の国際秩序と合致しない行動は、日米同盟及び国際社会に対する政治的、経済的、軍事的及び技術的な課題を提起しているとの認識で一致した。また、ルールに基づく国際体制を損なう、地域の他者に対する威圧や安定を損なう行動に反対することを確認した」と明確に中国を名指ししました。具体的に東シナ海、南シナ海に触れ、また台湾や香港、新疆ウイグル自治区についても触れました。 ここから読み取れるのは、日本や米国の対中姿勢が一段ギアアップしたということです。尖閣に関して、アメリカはこれまで何度も日米安保条約第5条の対象とすると明言し、今回もその文言は入りましたが、注目すべきは「日本側から、日本の領土をあらゆる手段で守る決意を表明した」という言葉も入ったことです。これはつまり、尖閣有事には自衛隊が尖閣防衛に出動することを明確に述べたということであり、米軍はそれを支援するということです。その意味では、国内でいろいろ議論されてきたような「戦争に巻き込まれる懸念」というのではなく、日本の領土を守るためには日本がまず戦うのだという決意表明でもあります。 中国の軍事的圧力に対して、日米同盟を基軸として軍事的なプレゼンスを高めるという戦略に出ているわけです。こうした緊張感の高まりは、もちろん望ましいものではありませんが、中国の強硬姿勢に対抗するためにはやむを得ないかどうか、皆さんはどのようにお考えになるでしょうか。 皆さんのご意見をお待ちしております。★藤田議長の過去の円卓会議より・コロナ経済対策、政府に望むことありますか?・国際ニュース、よく見るサイトありますか?・中国の南シナ海進出、脅威ですか?(2016年9月)
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