イー・ウーマン（ewoman）

心配、だけど使用中（delica・東京都・38）

ニュースで表沙汰になるまで、いや、なってからも、どのように情報が保管されているのか、わからない部分が怖いため、心配。でも、LINEはもう情報インフラのひとつだと思う。例えば、子どもの保育園は保護者全員がクラスでグループになっているし、習い事では公式アカウントが連絡手段。そこで「私は使用やめました！」と言うのはまだ難しいと感じる。

本質は「信頼性」の担保の難しさ（Kylin・61）

LINEやFB、その他SNSも使ってます。自分に関しての情報が、自分の意識外で使われることの不安があります。ネット以外でも、学校の「内申書」や病院の「診断書」は本人でも見られませんが、運用に関する信頼性があるので、あまり不安視されません。ネット業界では、セキュリティに関して神経質な筈ですが、「信頼性」よりも「経済性」が優先される風潮が問題の本質だと思います。

不安だからこそ、の自己防衛（まーさん・神奈川県・58）

LINEは必要性を感じていないのでインストールしていませんし、特に不便も生じていません。facebookは登録しています。遠方にいる旧知の友人とのコミュニティの場として利用。登録時、生年月日や勤務先等、個人特定しやすい情報は入力していません。個人情報であれ意見であれ、サイトにアップした時点でそれは自分の手を離れるものだという認識でいます。なので、SNS登録するときは約款を読み、自分はどこまでの情報を提供してもよいかを熟考してから入力するようにしています。

本名を載せるのは限られたSNS（まうやん・東京都・49）

LINEに関しては本当にがっかりというか、やはり、というかでした。LINEが流行り始めた当初は、LINEは怪しいので使用しない、という方が一定数いたのですが、政府や公共のもの、様々な機関や会社が使い始めたことでLINEを使わざるを得なくなってその人たちも今は使っています。ただ私もそうですが固有名詞ではありません。本名を載せているのはFacebookのみ。TwitterもインスタもすべてSNS上の名前で登録して個人情報を載せないようにしています。

把握不可能な紐付け（雅映・海外・その他・57）

主な連絡手段がSNSになってしまっている現代、パソコンやスマートフォンで便利にSNSを使っている一方で、紐付けが気になっています。「カメラや位置情報に紐付けOKをしないと使えない」アプリや、企業側の統合などで「ログインアドレスが一緒になってしまう」など、自分で情報漏洩管理をしているはずなのに、自分で把握しきれない情報の紐付けがなされていると感じています。

インストール前にひと手間（shosho・京都府・55）

ほとんどのアプリがネットを介してデータをやり取りするので、不安と言えば不安です。ユーザはオフショア開発先まで把握できませんし、データをどのように利用されているかわかりません。悪意のあるアプリでなくても悪用されることもあります。特に無料アプリはお金の代わりに何らかの個人情報を渡していると肝に命じて使うようにしています。一応、インストールはユーザの評価だけでなく、開発運営会社のサイトで企業情報やアプリの成熟度を確認して判断するようにしています。

ネット上の情報は漏れるもの（本の虫・大阪府・49）

Facebook,twitter,InstgramにIDを持っています。ネットワーク技術は悪用する方が先行し、防衛する方が後を追いかけている印象なので、SNSの利用は基本的に閲覧のみです。

SNSでのやり取りレベルは（kyoko004・神奈川県・43）

システム会社勤務です。EUの個人情報規制の際にも対応作業が。今回、LINEの件が出ましたが、全てのシステム関連会社が中国の法律に対応できているかというと疑問です。ただSNSでのやりとりは、そもそも重要な情報を書き込むことはしないので、個人的には問題視していません（世界に影響を与えるような方達は別かと思いますが）。SNS以外で気になるのはアマゾンなどでの中国企業からの購入。気づかず中国企業から発送されていることもあり、情報の内容的にこちらの方が心配です。

SNSサービスとはそういうもの（nekosaurus・愛知県・51）

中国の国家情報法が施行された時にLINEが手を打たなかったこと、政府や自治体がそのようなSNSサービスを安易に使っていることに対しての不快感はあります。ただ、ネットワークにつながっている以上、どこで情報を保管しようと管理は完璧ではないので、利用者がサービスを過信しないことも大事かと思います。

自分で自分を守りかつ限界も知る（Mio・東京都・54）

国家を超えて仕事が生じれば、国家を超えた交流・交渉、複数SNSが不可欠。香港や台湾の同僚・知人も「SNSの発言で、いつ捕まるかわからない」と心配しつつもSNSを複数使い分けています。得られる情報とのバランスを見極めて自分で管理するしかない。SNSではなく、医療機関や金融機関の情報管理の方がより深刻だと思います。利用SNS: Line, Whatsup, WeChat, Telegram, kakao, Facebook/Linkedin Messenger

リスクを前提とした利用を！（シンゴパパ・静岡県・54）

SNSに限らず、ネット上の情報管理に完璧はない、という意味でNoを選択しました。Facebook、Twitter、LINE等を使っていますが、その情報は各地のデータセンターにあり、その場所もBCP等の理由も含めて、物理的に異なる国に分散していることが考えられます。情報管理（セキュリティ）という意味でも、攻撃と防御の技術は日々進化しているため、リスクがあることを前提とした利用（投稿や情報の保存）が求められていると考えています。

皆さん、こんにちは。ＭＭ総研所長の関口です。今回もたくさんのご投稿ありがとうございます。３月２９日朝の段階で「ＳＮＳの個人情報管理が心配だ」という方は８５％。今やＳＮＳは生活の一部となりましたが、皆さんが不安を感じつつ利用されていることがわかりました。
 
そうした不安をなくすために、皆さんが様々な防御策をとられていることもわかりました。「心配だ」という方の中では、「個人を特定しやすい情報は入力しない」（まーさん）、「本名を載せるのは限られたＳＮＳ」（まうやんさん）、「インストールは企業情報やアプリの成熟度を確認して判断する」（shoshoさん）といった対策が紹介されました。
 
「心配でない」という方からもたくさんのご投稿をいただきました。それぞれリスクを前提として利用されているようで、「ネット上の情報は漏れるもの。ＳＮＳの利用は基本的に閲覧のみ」（本の虫さん）、「ＳＮＳサービスとはそういうもの。サービスを過信しない」（nekosaurusさん）といった具合に距離を置いて活用しているようです。
 
私の場合は、ＳＮＳはＬＩＮＥ、フェイスブック、ツイッター、リンクトインなどを利用していますが、一番気をつけていることは配信される範囲の設定です。ＳＮＳサービスを提供している会社はユーザー数を拡大することで広告などへの活用を狙っているわけで、デフォルトでは多くの人に伝達されるよう設定されています。めんどうかもしれませんが、まずは設定内容を確認してから使うようにしています。
 
この会議ではＳＮＳの上手な活用法についてお聞きしていこうと思っておりましたが、すでにいろいろな対策について皆さんのアイデアをいただきました。本日はそうした対策について、さらに賢い使い方をお聞きしたいと思います。
 
そこで本日の皆さんへの質問ですが、ＳＮＳで不当に個人情報が洩れないようにどんな対策をされていますか。まずはＳＮＳの個人情報管理に不安を感じるか否かをYes、Noでお答えいただき、そのうえで皆さんの防御策についてご教示下さい。本日もたくさんのご投稿をお待ちしていますね。


★関口議長の過去の円卓会議より
・スマホ決済、不安を感じますか？
・キャッシュレス。実践していますか？
・GAFAの個人情報収集、気になりますか？

• 2021.03.29
• 関口 和一 （株）ＭＭ総研代表取締役所長、元日本経済新聞社論説委員