働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3639 開催期間 2021年05月07日- 05月14日
今回もたくさんの議論をありがとうございます。まずは、身の回りに関する投稿内容から・・・ 職場の方からのカミングアウトの実体験をシェアしていただいた、たけっちたけっちさん。Piwoさんは「カミングアウトされたら?」の想像から、当事者の視点に立って今まで見えていなかった様々な課題にお気づきになられていました。「カミングアウトされてからでは遅い、今から変えていかないと!」とおっしゃっていたように、どんな社会課題においても、事件や問題が起きてから気づく、という流れを変えていけるといいですね。 arkさんは、ご自身が感じられている性の悩みを通して“ささやかな当事者性”を持たれていました。ちなみにLGBTフレンドリーな人は女性が多い、という傾向も調査でわかっています。社会のジェンダー観という悩みで共感が生まれているのかもしれません。 海外にお住まいのPenguinさんは職場でのアフィニティ・グループについてシェアしていただきましたが、みなさんはご存知でしたでしょうか? アフィニティ・グループとは、従業員リソースグループ(ERG)とも呼ばれ、組織の中で共通の特性や人生経験を持った従業員が繋がりあえるグループです。包摂的な社風づくりだけでなく、離職率の低下や生産性向上といった組織側にもポジティブなインパクトがあります。みなさんの職場でも提案されてはいかがでしょうか? メディアやエンタメ業界に関する問いかけにも投稿が寄せられました。 Toyさんは、LGBTQに関する情報がもっと多方面の視点から情報発信されることが関心の輪を広げる力になるというご意見でした。そして、現状のメディアに対して問題提起した、Tosukuさんと地球交響曲さん。登場人物が「ゲイ」や「色物」などへの偏りを指摘されていました。 Jerrybさんは、多様性のある漫画で心が温まった体験をシェアしていただきました。良質なコンテンツには心を動かす力があります。フィクションだとしても、他者の視点に立ち、楽しみながら理解を深めることができる。だからこそ、前述されていたようにLGBTQ+の多様な描かれ方、そしてそのストーリーがもっとメディアで発信されたり、エンタメコンテンツとなって人々に届けば、大きな変化が生まれると私は思います。 このメッセージを伝えたく、私は去年、海外コンテンツも多く配信するNetflixにある企画アイデアを提案しました。実際に実施された施策がこちらです。 2020年の10月11日、国際カミングアウトデーを記念して渋谷駅に掲出された巨大な広告。Netflix作品に登場するLGBTQ+のキャラクターのビジュアルが並びました。キャッチフレーズは「この日、観てほしいシーンがある。」、そしてメッセージのコピーは「あたりまえのことを、あたりまえに言える時代へ。」違いなんてあってあたりまえだと、みんながそう思える世界に、映画やドラマのストーリーが貢献できると信じて制作しました。 いろんな視点で自分事化のきっかけを探った4日間。気づきや発見がありましたか?もし少しでもあったなら、それをぜひ周りの人にもシェアしてみてください。あなたの言葉から、変化の波が広がっていくと思います。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。★関連テーマのバックナンバーより・コロナ禍。LGBTの人の課題、見えていますか? ・あなたの会社、ダイバーシティ進んでいますか?・あなたの街。LGBTの市民も住みやすいですか? ・「アンコンシャス・バイアス」って、悪いことですか? ・日本の性差別をなくす。あなたができること、ありますか?
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