働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3639 開催期間 2021年05月07日- 05月14日
こんにちは。はじめて「働く人の円卓会議」の議長を務めます。コピーライターの木下舞耶です。電通ダイバーシティ・ラボに所属しつつ、Project Genderというクリエイティブ・ユニットも創設し、ジェンダー課題に関する広告事例の研究や企業のためのキャンペーンプランニングを行なっております。 今回のテーマは、4月に電通ダイバーシティ・ラボが発表した「LGBTQ+調査2020」の調査結果をもとに設定しました。 レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった略称であるLGBTという言葉は、最近ニュースや学校、職場でもよく聞くようになりました。本調査結果では「LGBTという言葉の浸透率は80.1%」というデータもあり、もはや一般的なワードであると言えます。では、世の中の人の意識はどうでしょう?今回の調査では、はじめて「ストレート層(*1)のグループ化」を行い、5つのクラスターに分類しました。 5つのクラスターで一番多かったのが、全体の34.1%を占めた「知識ある他人事層」。このクラスターの特徴は、LGBTQ+に関する知識は比較的高いにもかかわらず、課題意識(法改正などの積極的な意向)や配慮意識(身近な場所での言葉遣いや、差別防止への配慮)が低いことにあります。LGBTQ+コミュニティに対して積極的にサポートする姿勢がある「アクティブサポーター層」は、全体の29.4%。「知識ある他人事層」に次ぐ割合です。このクラスターは、知識だけでなく、課題意識や配慮意識が高く、ストレートであってもLGBTQ+コミュニティの課題を”自分事”として捉えられていると考えられます。このクラスター層が増えるほど、世の中の空気が変わり、法律や制度の改革推進にもブーストがかけられると、私は思います。 是非この円卓会議でも、どのような比率になるか調べてみたいと思います(ストレート層だけではないかもしれませんが・・)LGBTQ+コミュニティの課題。自分事だと思いますか?どのようにしたら自分事化できるでしょう? あなたの周りの状況は? ぜひお聞かせください。 *1 本調査では、セクシュアリティを「出生時に割り当てられた性」(出生性)、「本人が認識する性」(性自認)、「好きになる相手の性」(性的指向)の3つの組み合せで分類し、ストレート層(異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と性自認が一致する人)と答えた方以外をLGBTQ+層と定義しています。★関連テーマのバックナンバーより・コロナ禍。LGBTの人の課題、見えていますか? ・あなたの会社、ダイバーシティ進んでいますか?・あなたの街。LGBTの市民も住みやすいですか? ・「アンコンシャス・バイアス」って、悪いことですか? ・日本の性差別をなくす。あなたができること、ありますか?
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