イー・ウーマン（ewoman）

手続きの簡素化（ぺり・福岡県・39）

マイナンバーカードの普及による、行政手続きの簡素化、ペーパーレス化に期待します。数年に一度引っ越ししているのですが、マイナンバーを使うようになって転入、転出にかかる手続き時間が多少減った実感があります。混みあう時期の引っ越し手続きは役所で数時間待ったこともありました。オンラインに接続することで、不正防止に役立つ面もあるので、その点も期待します。

デジタル庁へも国民へも（kyoko004・神奈川県・44）

IT企業勤務です。推進力のあるトップ、多くが民間登用の職員である点に期待します。既存のシステムが数多ある中、統一していくことは気が遠くなるような期間とパワーが必要です。もちろんスピード感をもって実施されると思いますが、国民は長い目で見ることも必要かと思います。マイナンバー導入時、番号一元管理に拒否感を持った方もいると聞きますが、省庁・官民横通しでの管理には必須です。国民の意識向上も同時に期待です。

今変わらないと！（みろろん・海外・その他・49）

コロナ禍でいろいろなことが自宅でできるようになりました。しかし、日本はまだまだ「紙文化」だと思います。英国では驚くほど高齢の方でもITCを駆使されています。未だに日本は技術大国だと思われているのに恥ずかしく思うことがあります。今が変わるチャンスだと思っています。

状況は切迫している（Jerryb・東京都・54）

若い人も含めた知り合いの技術者たちがデジタル庁に入っていっているのを、SNSで見聞きしています。簡単に丸め込まれる人たちでもないので期待していますが、霞が関流という縛りはそう簡単に攻略できないとも思っています。行政や制度でとにかく今は「仕方ない」が多すぎるので、「なんで？」という驚きを忘れずに改革を進めていただきたい。良くも悪くも時宜を得た今やらないと、永遠にできない気がします。

デジタル監が石倉洋子さんだから（やっちゃん２４・大阪府・52）

期待の理由はデジタル監が石倉洋子さんだからです。これまでのような省庁でしたら期待はありませんが、世界をよくご存知でご講演、著書等から伺える石倉洋子さんのお考えや実行力、人脈で動かしにくい組織を動かし、世界に遅れている日本のデジタル化をスピード感を持って推し進めていただけると考えています。

目的には期待、運用は…？（ark・東京都・47）

デジタル庁が発足した経緯や目的とする内容については大いに期待したいのですが、今の政府・官庁の体制で本当に実働的な運用ができるのかは大きな疑問がわきます。本当に実効性のあるシステムを築き、運用していけるのか、専門家とともに一般国民としても注視していかなければいけないと思います。

作るのも運用するのも人（DiamondBar・東京都・52）

期待したいですが、うまくいかないだろうと思いNOにしました。マイナンバーを使い、デジタルで国民が管理できていれば、ワクチン接種券を印刷して発送せずに、ネットの予約や日時の通知だけで済んだはずです。デジタル庁にやってほしいことは山ほどありますが、問題はデータが各自治体にあり集約できないことと、デジタル庁が何をやるのかがはっきり打ち出されていないこと。具体的なタスクを示さずに作られた省庁で革新的なことができるとは思えません。

問題はもっと根深いのでは（kemkem・岡山県・62）

後ろ向きで申し訳ない。でも、感染対策のcocoaってどうなったのでしょう。マイナンバーカードの普及率はどれくらい上昇したのか。何が問題なのか。デジタル化を進めることは、システムを変革することだと思います。省庁１つ作ることでそれがなしえるのか、と懐疑的です。何もしないわけにはいけない事もよくわかりますが…。

最初からダメ（ま・東京都・56）

担当大臣も新しく就任したデジタル監も専門家でなく、後者のホームページはコピペで他者作成の画像だらけ、と聞いて、期待などできないと思います。政府のこの分野での政策は大体中抜きで予算ばかり大きく、成果がほとんどない。また無駄遣いするだけでしょう。

何故に（しろえちゃん・宮城県・50）

デジタルと謳っているのに、そんな立地条件の最高な場所？　国会議事堂に近いから？とか？職場での話題でした。内容については、これからに期待したいという気持ちを込めて、あえてノーに投票しました。

皆さん、こんにちは！　情報技術（IT）分野の調査・コンサルティング会社、MM総研所長の関口です。今回もたくさんのご投稿をありがとうございます。
 
９月６日朝の時点で「デジタル庁に期待している」という方は71％と多数を占めました。恐らくコロナ禍で日本のデジタル化の遅れを痛感された方が多かったからでしょう。ただ興味深いことに、ご意見の投稿が多かったのは「期待していない」という方でした。
 
「デジタル庁に期待している」という方が特に期待されているのは、やはり「行政手続きの簡素化、ペーパーレス化」（ぺりさん）です。「日本はまだまだ『紙文化』だと思います」（みろろんさん）といった声も聞かれました。「マイナンバー導入時、番号一元管理に拒否感を持った方もいると聞きますが、省庁・官民横通しでの管理には必須」というkyoko004さんのご意見はその通りだと思います。
 
一方、「期待していない」という方のご意見では、「大いに期待したいのですが、今の政府・官庁の体制で本当に実働的な運用ができるのかは大きな疑問」（arkさん）というように、デジタル庁そのものに期待していないというより、急ごしらえでつくった新しい制度に疑問を持っていらっしゃる方が多いようです。DiamondBarさんも「問題はデータが各自治体にあり集約できないことと、デジタル庁が何をやるのかがはっきり打ち出されていないこと」だと指摘されています。
 
今回のデジタル庁の仕組みで注目されたのが、新しい「デジタル監」というポジションです。これまでも政府CIO（最高情報責任者）制度はありましたが、各省庁の調整役にとどまっていました。デジタル庁は各省庁に対する勧告権を持ち、その事務方のトップにあたるのがデジタル監ですが、デジタル庁の発足にあたってはその人事も注目されました。
 
政府は当初、マサチューセッツ工科大学（MIT）メディアラボ所長を務めた伊藤穣一氏を起用する考えでしたが、同研究所の寄付金集めで問題があったとして任命を見送り、急遽選ばれたのが一橋大学名誉教授の石倉洋子さんです。ただ石倉さんは就任早々、自身のホームページに著作権法違反があったことが発覚し、「新しく就任したデジタル監も専門家ではない」（まさん）という指摘があります。
 
さらに一番驚きだったのは、デジタル庁の最高責任者を務めるはずの菅義偉首相が発足３日目にして退陣を表明してしまったことです。デジタル庁への期待は少なからずあるものの、波瀾含みのスタートとなってしまいました。
 
では本日の皆さんへの質問ですが、デジタル庁には政府のIT政策として具体的にどんなことをしてほしいと思いますか。まずはデジタル庁に期待しているか否かイエス、ノーの質問に答えてからご回答下さい。本日もたくさんのご投稿をお待ちしております。


★関口議長の過去の円卓会議より
・SNSの個人情報管理、心配ですか？
・スマホ決済、不安を感じますか？
・キャッシュレス。実践していますか？

• 2021.09.06
• 関口 和一 （株）ＭＭ総研代表取締役所長、元日本経済新聞社論説委員