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会議番号:3661 開催期間 2021年10月22日- 10月29日
いよいよ総選挙。前回から4年、様々なことがありました。「奢り、緩み、歪みの政治」が話題になったこと、憶えていますか? 「政治とカネ」の不祥事や首相の公私混同が社会問題になりました。安倍政権のころの話でしょ、今は岸田首相で状況は違う、という声があることは承知で敢えて問いたい。政治の「奢り、緩み、歪み」は過去のことでしょうか? 「そんなこともあったけど、もう昔のはなし」と思う人はYES、「今からやり直す課題だ」と考える人はNOに投票してください。 大臣室で業者から現金を受け取った閣僚が二人いた。農水大臣と経済財政担当相。内閣府のカジノ担当政務官は収賄罪で逮捕された。選挙区で金品を配って起訴されたのは経産大臣。参議院選広島選挙区では法務大臣だった夫が県会議員らを買収し妻を当選させた。 金銭感覚が「緩み」、汚職・選挙違反という「歪み」となった。倫理が麻痺したのはトップの「奢り」と無関係でなさそうです 首相夫人が国有地を安値で払い下げた事件に介在した。首相の親友が経営する学校法人に獣医学部新設の特権が与えられ、文科省の前次官が「行政が歪められた」と語った。政府主催の桜を観る会に首相の選挙区から後援会メンバーが大勢招かれ、事実上の「公費接待」が催された。首相が強い権力を振り回すことは菅政権にも引き継がれました。 「李下に冠を正さず」。政治家は、疑われることをしてはいけない、と戒める言葉ですが、安倍政権のころから「訴追されなければ問題なし」という姿勢が強まっています。大臣室で現金を受け取るのも、公文書の改ざんも「あってはならないこと」なのに、検察が不起訴と判断すればオッケーという政治になってしまった。 情報は開示せず、国会で問われても説明しない。不都合な書類は改ざんし、証拠になりそうな文書はシュレッダーに掛ける。上手に証拠を隠した官僚が出世する。検察や警察の上層部には聞き分けのいい人物を充てる。こんなシステムで政治が回ったら日本はどうなるのでしょう。 岸田政権は「新しい資本主義」「分配重視」などソフト路線を打ち出す一方で争点を「立民と共産の閣外協力は野合。「今回は体制選択選挙だ」に定め、議論が政権の体質に向かうことを回避したいかのようです。「防衛費GDP2%超」「敵地攻撃能力」など刺激的な政策も並べ論議の幅を広げました。 政策は大事です。でも「信頼に足る政権か」は、もっと大事なことです。政策は未来に向けての設計図ですが、絵に描いた餅で終わることもある。選挙向けのセールストークより、なにをしてきたかという「実績」に政党や政治家の正体が見えるものです。 今度の選挙で、自民党が引き続き政権を取ったとしても「安倍・菅9年間の総括」は国会の大事な仕事だとおもいませんか。日本にとって最大の課題は、「政治の信頼回復」だからです。 国民はおカネや情報を政府に託す。政治への信頼がなければ、カネも情報の目詰まりを起こすでしょう。バブル崩壊後の30年、日本はほとんど成長していません。賃金は1997年から下落に転じ、購買力平価ではじいた一人あたりの賃金は韓国より低くなった。人口も減り、衰退の危機にある。ぼやぼやしていられません。政治が信頼を回復することが効果的な成長戦略だと思いますが、どうでしょう。 「奢り、緩み、歪み」は過去のこと?という設問にYES/NOで投票するのと併せ、政治が信頼を取り戻すために、政党・政治家を含め私たちはなにをしたらいいのか、ご意見を投稿して下さい。選挙のさなかですが、大胆な提言、お待ちしています。
★山田議長の過去の円卓会議より
・ファミリーヒストリーと戦争。家族で話したことありますか?
・普通の人が政治家になるには障害が多すぎる、と思いますか?
・安倍政権。長期政権の緩み、ありますか? (2019年11月実施)
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