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会議番号:3666 開催期間 2021年11月26日- 12月03日
「石油産出国が先進国など世界に対し自らの影響力を示す政治的なパワーゲームで、同時に米国ウォール街などにとっては格好のマネーゲーム」(Achikoさん)が看破したように、石油価格がパワーゲームとマネーゲームで動いているなら、日本のような石油消費国ができることは、こうしたゲームに左右されないエネルギー政策を進めることです。 「気候変動もすでに待ったなしの状態なので、とにかく脱炭素、再生可能エネルギーへのシフトを進める」(ニライカナイさん)ということで、「ソーラー、風力、バイオマス、地熱、小水力など自然資源を最大活用する」(同)、「空き家と耕作放棄地のマイクロ発電所化」(シンゴパパさん)、「(日本)の地形の変化を生かした小水力、風力などの選択で分散型エネルギーをもっと進める」(ひるねさん)などの提案が出てきました。 先日、私は福島県二本松市にできた営農型発電所を見学してきました。6haの農地の上部には藤棚のように太陽光パネルを設置して発電、地上では農作物を育てるという「二毛作」で、ここの発電量で600世帯の電力を賄えるそうです。将来は、この電力で農機具やEVを動かすとのこと、「エネルギーの地産地消」(ニライカナイさん、シンゴパパさん)をまさに試みていました。 こうした再生可能エネルギーをふやしていくには、国の政策的な支援が必要で、「税金内容を見直し、石油以外の使用を促す為のエネルギー政策に予算を充てる」(真打ちさん)ことなどが求められます。しかし、太陽光についていえば、電力会社の買取価格は8年間で半分まで低くなっていて、新規に設置する魅力が減っています。また、山林を切り開いてつくるメガソーラーなどには環境破壊のおそれもあり、「規制する自治体が増えている」(blueberry53さん)という現実もあります。欧米は風力が「再エネ」の主力になりつつありますが、日本では「洋上風力も漁業とどのように折り合うのか」(同)という状態です。 エネルギー政策については、「多様な選択肢」(同)というのが基本になると思いますが、経済産業省はそれよりも大手電力の経営的安定を基本に据えているように思えてなりません。 さて、石油価格が上がると、石油製品や石油化学製品だけでなく、輸送費や燃料費などの値上がりで、いろいろな物価に跳ね返ります。また、原油価格が上昇すると貿易赤字が拡大し、それが円安に反映されると、こんどは円安が輸入物価を引き上げる悪循環が続きます。長年デフレに悩まされてきた日本経済がこんどは一転してインフレに苦しむおそれもあります。みなさんは、インフレについてどう思われますか。その可能性や対処法についてご意見を聞かせてください。
★高成田議長の過去の円卓会議より
・自民党、変わると思いますか?
・震災から10年、教訓を生かしていますか?
・米中貿易協議、注目していますか?(2019年12月)
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