働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3705 開催期間 2023年01月27日- 02月03日
こんにちは、田澤由利です。テレワーク時のコミュニケーションへの率直なご意見、ありがとうございます。 YESとNOは、増減はあるものの50%の攻防が続いています。テレワークを望む働く人が多いにもかかわらず、「生産性」という視点から見ると、働く人にも問題意識がある事がわかりますね。いわんや、企業をや。コロナ禍の収束が見えてきた中、多くの企業が「出社に戻ろうとしている」のは、やむを得ないのかもしれません。 しかし「仕方ない」では済ましてはいけません。少子化、高齢化、自然災害など、社会問題山積みの日本で、私たちが幸せに働き、暮らすために、テレワークなどの柔軟な働き方は不可欠です。 みなさんからのコメントを読みながら、一緒に考えてみましょう。 【YESの投稿】 ◎コロナ世代は会社でのつながり不足で、転職するパターンが増えているというDiamondBarさん。 ◎社内コミュニケーションは確実に減っている、というTohkoさん。 以前から関係が築けていればテレワークでも大丈夫ですが、新入社員や異動してきた人は、会社や部署への帰属感が低くなる、という相談はよくあります。 ぶっちゃけ話ができる飲み会も重要だったことを認識した人も少なくないでしょう。でも、毎日飲む必要はありません。テレワークは、人と会わない働き方、ではなく、「会うことを大切にする働き方」だと私は思っています。オンラインでも話す時間を作る努力をしつつ、出社した時には、密度の高いコミュニケーションをとるようにしたいですね。 ◎「聞きたいときにすぐ聞ける」ことが重要というmarco302さん。 仕事のコミュニケーションで大切なことは、どこにいるか、ではなく、「すぐに声をかけられるか」だと私も思います。デジタルツールを使えば、近くても遠くても、同じ。重要なことは、テレワークをする人だけでなく、チーム全体がオンラインで仕事のコミュニケーション(報連相)ができることですよね。 ◎移動時間が無くなり、生産性が上がることでコミュニケーションや切り替えなどのメンタルなケアが必要というシンゴパパさん。 その通りだと思います!テレワークは、離れて仕事をするので、何もしなければ、マイナス面はそのまま。それを理由にやめるのではなく、メリットを享受しつつ、課題に向き合う事が大切ですよね。 ◎チームのコミュニケーションで最も重要なのは、生産性の維持・向上で発生するストレスを排出する(心のお掃除)だという真打ちさん。 おっしゃる通り。Googleが生産性向上の重要な要素として挙げている「心理的安全性」にも関連しますね。社員や部下が、ストレスをためず、本音を話せる環境を企業やリーダーはもっと意識してほしいです。 【NOの投稿】 ●隣の先輩の仕事ぶりを見て学べないなど、人財育成の部分で限界を感じたという、yuk-hatさん。 実は、私もコロナ禍で新規採用した時にどう育成するか悩みました。結果、思いついたのが「バーチャル鞄持ち」です。私が参加する会議、取材、講演など、鞄を持って(と言ってもオンラインなのでバーチャルですが)ついてきてもらうのです。準備も報告も不要。ひたすら同席してもらう。オンラインなので、1日4-5件回れます。2週間ほど続けたら、会社が目指すこと、仕事の仕方など「隣で見て学ぶ」効果を出す事ができました。 ●在宅勤務だと家族がいて、仕事のストレスになったというwalk714さん。 小さいお子さんがいたり、仕事スペースが確保できないと、在宅勤務はつらいですよね。でも、テレワークは、在宅勤務だけではありません。近くのサテライトオフィスを利用するのもテレワーク。通勤時間の削減と、集中環境の両方を実現してくれます。費用負担が気になるところですが、テレワークが進む会社では、オフィスを縮小したり交通費を実費にしたりする事でカバーしています。交渉してみてはいかがでしょうか。 ●テレワークだと仕事の範囲が狭くなり、独善的になりがちというshoshoさん。 相談や調整が必要な業務がこじれがちで、負荷がかかるというのは、「報連相」のオンライン化が上手くいってないのかと思います。Web会議も有効ですが、チームでのメールやチャットの運用ルールを見直してみるといいかもしれません。 みなさんのご意見をうかがいながら、改めてチームコミュニケーションの重要さを感じました。 さて、テレワークの生産性において、もう一つの大きな課題があります。それは「マネジメント」です。日本語に直訳してしまうと「管理」となり、働く人にとってはマイナスなイメージがありますよね。でも、私は、「マネジメント」と「管理」は違うと思っています。「管理」と言われると、窮屈な感じがしますよね?「マネジメント」は、社員が自律的に効率よく働けるよう導く事、と私は考えます。 ちなみに、「経営の神様」ドラッカーは、「マネジメントは、組織の成果を上げさせるための道具・機能・機関」としています。 ということで、次回に向けて、みなさんにお伺いします。テレワークの生産性を高めるマネジメントとは、どうあって欲しいですか? 言い方をかえると、テレワーク時、上司に何を評価してもらいたいですか? 働く時間? 成果? 効率? モチベーション? 自由なご意見をお待ちしています。★田澤議長の過去の円卓会議より・コロナ後も、テレワーク希望ですか?・コロナ禍のテレワーク、うまくいっていますか?・新型肺炎。在宅勤務できていますか?<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿には編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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