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会議番号:3706 開催期間 2023年02月03日- 02月10日
ロシアのウクライナ侵攻による悲惨な状況に対して、「あなたにできることはありますか」と問うのは無茶振りかもしれません。「できることは、事の重大さに比べて余りにも小さい」(ぐーすかさん)し、「残念ながら『(戦争を)止める影響を与えるに至る』ようなことはない」(coco1928さん)と言うのが正直なところだと思います。それでも、何かを言いたい、何かをしたい、という思いが募るからでしょう、多くの返答をいただきました。ありがとうございます。 Abbyiさんは、WFP(国連世界食糧計画) UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて寄付をされているとのこと。ウクライナ支援の窓口は、こうした国際機関のほか、日本赤十字社、国境なき医師団などの団体が専用の窓口を設けています。私も貧者の一灯で、在日ウクライナ大使館の寄付口座に寄付をしました。ウクライナからの避難女性をスタッフにしているウクライナ料理店「スマチノーゴ」(東京都港区西新橋)でランチというアイデア(Jerrybさん)もありました。ウクライナ料理、食べてみたいですね。 戦争の行方を考えるには、まず、現在の戦況を知ることが大事です。いま、焦点になっているのは、東部ドネツク州バフムートをめぐる攻防戦で、占領をめざすロシアの攻撃をウクライナが懸命に食い止めています。私は、米国のシンクタンク「戦争研究所」のレポートを毎日、チェックしているのですが、ロシア軍は大量の戦死者を出しながらも、少しずつ前進しているようです。ロシア軍の死傷者数は、ウクライナ国防省が毎日、更新している「戦果」の数字の増減傾向で、戦闘の様子を推測しています。1月中旬以降、ウクライナが公表しているロシア軍の死傷者数は一気にふえたままで推移しています。ウクライナ軍も、この傾向に見合って、死傷者が増えているのだと思います。まさに兵士の消耗戦です。 ロシアにとっては併合した4州(ルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソン)の維持確保、ウクライナにとっては国土からのロシア軍の排除が最低限の目標で、双方とも目標にはほど遠い状況ですから、停戦・和平の機運はなかなか出てきそうにありません。「当事者双方に引けない理由があり、国際社会の無力さを感じる」(Jerrybさん)のも当然ですね。 戦争が長期化すればするほど、私たちの関心は薄くなります。「新しい事件に関心が移るだけでなく、時間の経過で人々の意識から消えていく」(DiamondBarさん)わけです。ミャンマーは軍部のクーデターからまだ2年ですが、DiamondBarさんが心配するように、世の中の関心はだいぶ遠のいているように見えます。日本国内の関心ごとといえば、いまや「広域強盗事件」で、ウクライナも防衛費増大の予算案も、かすんで見えます。 ウクライナと地続きの欧州大陸はどうなのでしょうか。1月末に中欧を旅してきたというmarco302さんは、「プラハではウクライナの国旗を揚げた建物がより多くみられ、ブタペストでは『オノ・ヨーコ展』が開催されていました」と伝えています。ハンガリー国立博物館で2月18日まで開催されているオノ・ヨーコ展のテーマは「WAR IS OVER!IF YOU WANT IT」。戦争の終結は私たちにかかっているというメッセージです。 私たちの生活をみれば、いまこれまでにない物価高に悩まされていますが、エネルギー価格や穀物価格の高騰の一因になっているのはウクライナでの戦争です。安全保障も含め、「他人事にしないというのが大事」(地球交響曲さん)ですね。 ということで、日本は、この戦争について、どんなメッセージを世界に発信することが必要なのでしょうか。「ウクライナ支援」という掛け声だけではなく、和平に向けての外交努力、避難してきた人々の中長期的な支援などの具体策が求められます。「自衛とはいえ、武器を供与することは認めたくない」(ぐーすかさん)という気持ちは、日本政府にも持ってほしいです。また、「ロシア、中国と国境を接する日本が米、NATOの価値観のみで、同調一辺倒でよいのか」(yn58さん)という視点を常に持つことも必要でしょう。 G7議長国で安保理の非常任理事国でもある日本の役割は何かを考えてみたいと思います。 「ウクライナ侵攻から1年、あなたにできることはありますか?」という問いとともに、ご意見をお聞かせください。★高成田議長の過去の円卓会議より・ウクライナ情勢。日本への影響を心配しますか?・「次世代型原発」新設へ。賛成ですか?・中国・習氏。脅威ですか?
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