働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3738 開催期間 2024年02月23日- 03月01日
最終日は、「メンタル」についてです。 たくさんのご投稿をありがとうございました。 読みながら、自分の闘病記憶もよみがえってきて、身が引き締まる思いです。 穏やかな日常こそ尊いものだと、あらためて感じています。 「少年に同じ」さん、前回につづいて投稿をありがとうございました。「がんが見つかった時の心構え、できていますか?」の時も闘病について語ってくださいました。 職場のみなさんのご理解とあたたかいサポート、救われますね。その一方で、「自分自身のメンタルは持て余してる感があります」とのこと。 私はがんになったとき、仕事も終わってしまったので(自ら打ち止めにしたようなところもあります、その話は『バブル』という本に書きました)、絶望していました。 「会社」でつながっていた人びとはみな、私から離れていきました。 その後、フリーの物書きとしてロシア極東の製材所を取材したとき、そこのロシア人の所長さんが言っていたのです。「朝起きて目の前に仕事がある、それほど幸せなことはない」と。 いまごろは朝晩マイナス20度を超える地、そこで所長さんは今日も木材の山に囲まれてがんばっていると思います。 毎日少しずつでもやることがあり、だれかの仲間に頼りにされるというのは、幸せなことですね。 とにかく一日一日を丁寧に、大切に。それ以上のことなんてない、いまはそう思います。 「経過観察の今もずっと同病さんと繋がり、情報交換しつつ精神的に支えてもらっています」 まうやんさんは職場も医療関係でいらして、抗がん剤治療のご記憶もまだなまなましいところかと存じます。私も同期には恵まれました。ただ、ある時点で、人の話を聞き過ぎているなと感じたことがあり、あるていど快方に向かってからは、気をつけるようにしていました。治療仲間と一緒にいるのは心地よいですが、誰もがやがては外の世界へ戻っていかなければなりません。 レッズさんの「一人で抱え込まないよう」、そして「例え解決出来なくても、口にするだけで気持ちが軽くなる」はそのとおりで、Unagiさんの、<「いつでも聞くよ」と伝えつつ、あまり特別扱いしない、これまで通りに仕事の話をし、>・・というスタンスは、同病の仲間にもよいものかなと思いました。 「活字が追える状況であれば、議長の著書や西加奈子の本などにも頼ると思います。当時者の声を聴いて考えたい」(JIMAさん) 体験者の本を読んだり、サバイバーの話を直接聞くのが「こわい」という人がけっこういると思うのですが、自分で読まず、家族や友人や恋人に読んでもらうといいです。で、「どんな話だったか、教えて」と。私も、がん体験者の本を読むのがこわかったので、自分は「読んでもこわくないがんの本」を書こうと思った――で、できたのがあれ(『毛のない生活』)です。 「誰がいつどうなるかは分からないので、日頃から周囲との信頼関係を築いておきたいな」(しょこさん) ピンチのときに思わぬ人が登場したりもしますよね。 私の場合、いまにしてみれば、かなり精神が不安定になっていたと思います。でも、それはそれ。だからできた仕事もあったし、そのとき生まれた人間関係もある。 とにかく、「ぜったいによくなるんだ!」という信念は持ち続けていました。 えこりんさんのお父さまの「治療をして一秒でも長く生きてほしい」胸が熱くなります。 それでも「抗がん剤はしない」を選択したお母さまは、いまもお元気とのこと!身近な家族がご本人の意思を理解し、尊重することで、メンタルの支えになりますね。 自分のトリセツ・・・ナカサワさん、さすがです。 「自分が弱っているなと感じた時は、積極的に『好きな』ものに触れ、」 それ以上に「『苦手な』ことから離れる」、同感です。 嫌なことや嫌な人からはいちもくさんで逃げましょう、がんのときは迷わずに。 さて、がんについて考えた一週間、みなさまありがとうございました。 ときどきこうしてテーマに掲げ、互いに思いや意見を述べ合って考える・・・これがなにより「がん」に効くのかもしれません。 情報を共有し、知恵を出し合って、心身ともに来たる事態にそなえていれば、必ず乗り越えられる――「人は病気では死なない」のだと、私はある方に教わりました。 たとえ病気になっても、寿命があれば、人は生きる。寿命あるかぎり、みなさんが楽しく元気に仕事を続けられますように! ★山口議長の過去の円卓会議がんが見つかったときの心構え、できていますか?★山口議長の著書をご紹介します↓『毛のない生活』(乳がん闘病記)『似合わない服』(乳がん、その後)★関連テーマこの1年、乳がん検診を受けましたか?
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