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会議番号:3743 開催期間 2024年03月29日- 04月05日
皆さま、今回もたくさんの投票と投稿をお寄せいただきまして誠にありがとうございます。いまのところ投票結果は「YES」の方が若干多くなっていますが、今回はどちらに投票された方も共に近しい感覚をもって「マイナス金利解除」を受け止めておられると感じます。 それもそのはず、今回の措置は「一種の利上げ」と言えるものではありますが、今のところ金利は、いまだゼロ近辺の水準に張り付いたまま。多くの方々が「影響アリ」との感覚を得にくいと思われているのは無理もないことです。なにしろ、足元では“利上げ”の実施後もなお円安の傾向が続いているのです。本来、利上げを実施すれば、その国の通貨の価値は幾分かでも見直されるのが“フツー”でしょう。その意味で、日本が置かれた状態は「いまだフツーとは言えない」と考えたほうが良いかもしれません。 シンゴパパさんがおっしゃるように、これまで長らく続いていた「異常事態からやっと這い出す」局面が訪れたとはいえ、今のところは目の前の事態にまだ大きな変化は生じていません。いまいくんさんがおっしゃる通り、まだ株価にも直接的な影響は及んでいません。ただ、今回の政策措置を一つの“胎動”と捉えることは、やはり重要であろうと思います。 「長期的に見ると保険や年金の運用が改善していくことにも期待」とおっしゃるのは、ひるねさん。つまり、今回のマイナス金利解除は「運用金利上昇の第一歩と捉えることもできる」ということでしょう。もちろん、金利上昇のおかげで株価が弱含みになったり、為替レートが円高方向に振れたりして、逆に運用成績が低下するケースが見られるようになる可能性もあるということは一応、頭の片隅に置いておく必要があると思われます。 いずれにしても、大きな変化の胎動が感じられるようになったことは大いに歓迎すべきであると個人的には考えます。その変化とは、経済社会の真の活性化を示すものだからです。そもそも今回の政策措置に日銀を踏み切らせたのは、他でもなく今春の労使交渉において物価上昇に負けない「賃上げ」に踏み切る企業が多いとの感触を掴んだことにありました。結果、近い将来において賃上げ率から物価上昇率を引いた値(実質賃金)がプラスに転じたならば、そこから一気に消費が活性化し始め、企業の収益も拡大。さらに、賃金や賞与の受取額が増えて、次の消費に向かうという好循環が始まりまると考えられます。 歓迎すべきというのは「受け入れよう」ということでもあり、少なくとも再びデフレーション(デフレ)の状態に戻ってしまうよりはマシであると議長は受け止めています。そのうえで、身近に生じる利上げの影響にも上手く対応して行きたいものです。 さて皆さま、目の前の生活に「日銀のマイナス金利解除」は何らかの影響を及ぼしているでしょうか。預金やローンの金利にかかわる事柄はもちろん、株価や外国為替などに係わる資産運用の実績への影響など、様々な観点からどうぞ、皆さまの率直な意見や感想をお寄せください。よろしくお願いいたします。
★田嶋議長の過去の円卓会議より
・新NISA、始めましたか?
・資産運用、していますか?
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