働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3743 開催期間 2024年03月29日- 04月05日
皆さま、今回もたくさんの投票と投稿をお寄せいただきまして誠にありがとうございました。 17年ぶりの「利上げ」とはいえ、政策金利がゼロ近辺に戻っただけでは、それほど大きな影響がすぐに及ぶとは思えないのも事実です。ただ、unagiさんがおっしゃるように「『金利ある世界』を自覚する」、その第一歩となったこともまた事実であり、この先を考えるうえで皆さまの考え方や心構えに多少の変化が芽生え始めているということもあるのではと思います。 今回、マイナス金利が解除されたということは、マイナス金利が続いていた時間帯に生じていた事柄とは逆の流れがこれから始まる可能性があるということでもあります。たとえば、今後は円安余地がある程度限られてきて、いずれは徐々に円高方向に動き出す可能性もあるものと思われます。むろん、良かれ悪しかれの部分はあるものの、真打ちさんが述べておられる「円安で輸入にかかる費用が増加して資材価格などが値上がりする」というような状況は、今後多少なりとも緩和する可能性があるのではないでしょうか。 逆に、円高傾向が想定以上に強まった場合、輸出企業の増収増益ペースが鈍化するとして、株価が一時的に軟調になる可能性もないではありません。しょこさんがおっしゃるように、日経平均株価が一旦4万円台に乗せたことで「庶民にはちょっと手を出しづらくなってしまった印象」であることも否定はできず、当面は一時的に日本株が調整含みの展開となることにも一応は警戒しておきたいところです。もちろん、国内上場企業の「稼ぐ力」が以前よりも格段に高まっていることを考えると、たとえ一定の価格調整があったところで、そのままズルズルと値下がりを続けるということではないと個人的には考えます。 マイナス金利解除を決定した3月の日銀会合後、日本経済新聞に『強い経済へモード転換』との見出しが躍りました。コラムの執筆者曰く「金利の復活は、日本経済に待望の構造改革をもたらす可能性がある」。不採算事業の閉鎖などといった痛みを伴うものの、企業が労働力や投資マネーを成長分野に再配分する契機となるというのが、その理由です。筆者は今後、まさにそうした大きな変革に期待したいと思っています。むろん、企業倒産の増加など「痛み」を伴う変革であることも心得たうえで、ようやく新たなスタートを切るときを迎えたのだと思います。 マイナス金利解除が、真の経済活性化を促すきかっけとなり、回りまわって多くの皆さまにその恩恵が行き渡るようになることを願ってやみません。今回は、投票や投稿するのに少々難儀を感じる問いかけだったかもしれません。それにも拘らず、多くの皆さまにお付き合いいただきましたこと、あらためて深く感謝いたします。またいつか、より興味深いテーマで議論を交わす機会を楽しみにしております。
★田嶋議長の過去の円卓会議より
・新NISA、始めましたか?
・資産運用、していますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.