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会議番号:3071 開催期間 2010年12月13日- 12月20日
投票では「規制やむなし」が多数派ですね。子どもを守るためには、表現の自由が抑えられてもしかたない、ということでしょうか。 「反対」は、ちゃんと論議をしているのか、他にやり方はないのか、といった「規制」の方法に疑問符を投げかけている意見が目立ちます。 「子どもを守る」という点では一致していますが、どうすれば子どもを「健全に」育てることができるのか。焦点はそこにあります。 東京都が持ち出したのが「青少年健全育成条例」でした。この条例を記事検索で調べてみると、「淫行容疑で教師を逮捕」「児童にわいせつ行為」といった記事がゾロゾロ出てきます。つまり「取り締まり」をする条例なのです。 性表現への取り締まりは、江戸時代から盛んに行われ、むかしから話題になってきました。今回も、石原都知事が都議会で、漫画の作り手について「ある意味で卑しい仕事をしている。変態を是とするような人間がいるから商品の需要もある」と対決姿勢をあらわにしました。 ceriseさんは「当事者を交えた議論がなされておらず、性急に決めようとすることに恣意的なものを感じる」と指摘しています。「卑しい仕事」と決めてかかれば、話し合いにはなりませんよね。「オイ、コラ、そこの漫画家、何を書いているんだ」という姿勢が、子どもを守るための静かな議論を阻んでいる、と出版社などは懸念しています。 講談社、小学館、集英社など出版10社は、来年3月開催予定の「東京国際アニメフェア」への協力と参加を「断固拒否する」と表明しました。実行委員長である石原慎太郎都知事が「漫画家に対する不誠実で無理解な発言」を繰り返し、漫画家らと話し合いを一度ももたないことに、「このような状況において、イベントに賛同し、行動をともにすることは到底できるものではありません」と言っています。 「肉体的に成熟するまで保護が必要」(kurikoさん)や「判断力ができあがっていない小中学生が気軽に見ることがないよう規制」(ankonanoさん)を頭から否定する人は少ないと思います。 その方法が、「取り締まり」だけなのか。そこまで行く前に、大人社会が出す知恵はないのでしょうか。 性だけでなく暴力表現や不正が氾濫する社会で「子どもを守る」ことの必要性は誰もが意識しています。「けしからん奴は取り締まれ」「警察に任せよう」となる前に、やることはないのか。あなたはどう考えますか。
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