一方で間接的な予防では、2005年CIDでは、学童集団接種は、小児のインフルエンザ脳症による死亡を防いでいたことや、2011年PLoS Oneでは、学童集団接種で高齢者の死亡を約36%、毎年約1000人防いでいたことが報告されました。これは、背景文で紹介したNew England Journal of Medicineと同様の内容です。
否定的で、改善しなければならない証拠もあります。
1)2005年Archives of Internal Medicineでは、アメリカで高齢者のワクチン接種率が増加しても高齢者個人を予防できないという結果でした。現在、アメリカは、日本の学童集団接種による間接予防を考え小児を対象としたワクチン接種を推奨しており、今後の結果が待たれます。