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会議番号:3229 開催期間 2013年04月19日- 04月26日
いろいろなご意見をいただきありがとうございます。 子どもの心の問題で、ケアが必要かどうかについては、①症状、②その持続期間、③生活全般への影響、を参考にしています。身体症状は、昨日の尺度で、痛いところがあった(頭、お腹など)、疲れてぐったりしていた、その他、眠れないなどの様子があるかどうかが判断の材料になります。またその持続期間も1~2週間以上続いているかどうかが目安です。臨床では、うつ症状は2週間、ストレス障害は1か月程度以上の持続を確認します。 生活全般への影響ですが、日常生活に変化があったかどうかです。学校に行けない、その子らしさがなくなる、母親のもとを離れたがらない、何も話したがらない、などです。ストレスにより「日常生活の離断」がおこります。例えば、いじめがあると「安心して学校に行く」という日常生活が行えなくなります。情緒的ウェロビーイング(気持ち)の変化は、心の日常状態に変化があるという見方も出来ます。ストレスのケアは「日常生活の復元」を目指すことです。 いただいたご意見では、「独りでいると安心していた」(にしひがしさん)、「兄弟喧嘩が増えています」(LoveRugbyさん)、ストレスの回復過程とみることもできますが、「口数が極端に少なくなる」(メイプルティーさん)、体調不良状態(kayuさん)が続くのは心配ですね。 umesydさん、Tano hitsujiさんからは、海外の様子をお知らせいただきました。QOL尺度の結果を海外の子どもと比較しますと、自尊感情と学校の項目の得点が低い(すなわち満足していない)のが我が国の子どもの特徴です。本のタイトルにもいたしましたが、本邦の子どもの自尊感情に関しては「低くて当たり前」という結果です。学校に関してもほとんどの子どもが「楽しくない」と考えているということです。 この現状を変えるにはどのようにすればよいでしょうか。学校に通う一人一人の子どもの「心の変化をケアする」のに役立つようなご意見、アイディアをお寄せください。 ★古荘議長の著書『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか』(光文社新書) ★こちらもご覧ください〜古荘議長の過去の円卓会議より・暴力的な行為を受けた子どものケア、できますか?・子どものいじめ、気づくことができますか?・子どもがキレる。対応できていますか?
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