働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3229 開催期間 2013年04月19日- 04月26日
多くのご意見をいただきありがとうございました。投稿は「ケアできる」というものが多く、そんなに大変なことではないと、自信をもたれた方が増えてきているのではないかと思います。 2日目にお示ししました、小学生および中学生版QOL尺度の結果から、日本の子ども全体の傾向として、自尊感情が低い、学校生活の満足度が低いことがわかりました。自尊感情に関しては、褒められた経験が少なく、叱られるなどの否定的経験を幼少期から積み重ねていることと関連していると思います。QOL尺度で学校生活のポイントが低いのは、学校に行くこと自体にストレスを感じていることがあると思います。 家庭生活も学校生活も、春休みも新学期も、子どもにとっては日常生活の連続なのですが、節目として身構えすぎるのが、親も子どもも、そして日本人の特徴なのかもしれません。一人一人が出来ることは、“marco302さん”の「子どもに自信を持たせること」、“imagonさん”の「大人も心から笑って生活して、学校を否定しないこと」です。年齢が小さいほど、身近な大人の影響を受けやすいと言えます。 QOL尺度の内容を言葉で確認してみると役に立ちます。「学校は楽しい?」「家は楽しい?」「友だちと遊んでいる?」など。ただし、担任には学校、家族には家庭のことを答えにくいと思いますので、第3者に聞いてもらうことです。QOL尺度の質問とうつ尺度が負の相関が強い、すなわち生活の満足度が低ければ、抑うつ的であるということです。学校に行きたがらない、体調不良を訴える子どもには、「不安な気持ちを受け止める事と頑張らさない事」(mamisanさん)です。学校を休むということが一大事と考えるのが親子ともに多く、一度休むと行けなくなるのではないかと心配しがちですが、1~数日休むと改善することがほとんどです。 ストレスをかかえる子どもの話を聞くことは重要なことです。しかし身構えすぎないで下さい。かえって話をしづらくなります。黙って話を聞いてもらう、同意を得るだけでよいこともあります。あえて共感しようとせず、子どもの考えや実際におこっていることを情報として持ちながら対策を考える、時には他者に相談することもよいでしょう。 日本の子どもは、学校に行くこと自体ががんばっているようにも見えます。「がんばらなくても学校に行ける」、そして「学校でがんばったことを評価される」こと。このような教育システムが出来ればよいと思っています。いろいろなご意見をいただきありがとうございました。★古荘議長の著書『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか』(光文社新書) ★こちらもご覧ください〜古荘議長の過去の円卓会議より・暴力的な行為を受けた子どものケア、できますか?・子どものいじめ、気づくことができますか?・子どもがキレる。対応できていますか?
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